シーズン順位予想

1位・ゴールデンステイトウォリアーズ

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今年はあらゆるオフェンスファールに厳しくなる予想なのでザザパチュリアが大事な場面でイリーガルスクリーンしまくってカリーにキレられます。キレられたザザは平静な顔をするも割とナイーブな性格なので焦ります。焦ったザザはトラジションオフェンス時の走るコースを間違えてドレイモンドにブチギレられてそれをきっかけに何試合か落とすでしょう。

と、まあ「ウォリアーズが負けるとすれば…」を考えてもこんな妄想しか出てこない時点でこのチームの強さは本物。

信じられないがカリーもクレイも去年より上手くなっていて試合を見るたびに自分との格の違いに打ちのめされるのでなるべく見たくないのが本音。

オフェンスは十八番のセットオフェンスをいかにバレずにやるかが鍵になるだろう。中継役からのマギーのアリウープを狙うセットは、他のチームはスイッチやドレイモンドに打たせるように対応してくるはずだ。

これに対して狙いどころは同じでも少し捻った動きを入れることで狙いを絞らせない必要がある。プレシーズンでもそういった狙いが垣間見れるセットが展開されていた。

チームディフェンスも勿論強力で、中でも注目はオフボールスイッチディフェンス&マンゾーン。ここ2.3年使い続けてきたスイッチディフェンスは去年より更に磨きがかかり、このチームを相手にボールピックから得点を取るのは至難の技だろう。(ボールピック→スイッチ→カリーがオフボールスイッチ→(高さのミスマッチが消える)→速さのミスマッチを狙う→ボールマンのディフェンダーがドレイモンドの時は抜けない→ザザの時はマンゾーンに切り替わる→速さのミスマッチも活かせない)

ボールピックに対する守りはリーグ1位と予想。ボールピックのディフェンスが最も大事な守りの1つと言われてるバスケットにおいて、その守りが1位であることに加えて更に得点力も1位となればこのチームを止められるとこはない。

 

2位・ヒューストンロケッツ

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スペーシングの代名詞とも言えるヒューストンロケッツ。時代の最先端を突っ走っており、今シーズンもそれは変わらない。ただ、優勝どころかスパーズにフルボッコにされたのはそんなスペーシングにも弱点があるからだ。

スペーシングと言うと、「ボールマンが攻めやすい」「味方の位置を把握できる」「ストレッチさせられるのでカバーするのが難しい」などの印象を持たれやすい。勿論その通りなのだが、それ故に弱点もある。

例えばこの「味方の位置を把握できる」というメリット。確かに味方が絶えず動くチームよりもボールピックをする前に味方の位置を把握し、カバーが来たらどこにパスを出せば良いのかを頭に入れながらプレーできる。しかしそれはディフェンスも同じことなのを忘れてはいけない。ディフェンスにとってもオフェンスは突っ立ってるだけなのでいつヘルプに行けばいいか、どこから行けばいいか、どういう守り方をすればいいか、を考えながら余裕を持って守ることができる。少しでもパスがやまなりになったり、ズレたりすればドライブが得意ではない選手が多いロケッツにとっては致命傷になるだろう。逆に相手が絶えず動くウォリアーズのようなチームだとそうはいかない。クレイやカリーに打たれないようディフェンスは必死について行かなければならないため、本当に守るべきポイントに気づかずやられてしまう。

とは言ってもロケッツのようにシューターが何人もいるチームに突っ立ってるだけだろうとスペースを広げられてはいくら守るポイントが分かっていたとしてもドンピシャにパスをされれば止められない。

まさにこの『ドンピシャにパスをされれば』がロケッツを2位予想した理由である。今年はビッグトレードが多かったがロケッツは正にビッグ中のビッグ。クリスポールだ。『ドンピシャにパスをする選手』を必要とする上でこれ以上ドンピシャな補強があるだろうか。ハーデンのパスが下手とは言わないが、自分の気分によってパスを捌いてる印象がある彼に比べて勝利のために正確無比なパスを供給し続けれるクリスポールの加入は本当に大きいだろう。負ける理由を考えても「シュートタッチが悪かった」くらいしか思いつかない。

 

随時更新…

3位・サンアントニオスパーズ

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オルドリッジの「パスをもっとくれ」発言が実際にスパーズのプレースタイルを変化させるとするならば、セカンダリーブレークでのポストアップが去年より増えることは間違いないだろう。そうなるとアーリーピックで攻める時よりもオフェンススピードは遅くなるわけだが、それが吉と出るか凶とでるか。凶なら4位、吉なら3位といったところだと思うのだが、スパーズは吉だと思う。ウォリアーズに次ぐリーグ屈指のディフェンス力があるスパーズにとっては、オフェンススピードが落ちてロースコアになろうとも守りきって勝てるだろう。実際にウォリアーズ相手に80点台で抑えて勝利した試合もある。

次にキーになるのはルディゲイの存在。去年60勝のチームにスター選手が入ったのだから強い。シンプル。怪我がなければ。これに尽きる。

 

4位・オクラホマシティサンダー

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ウェストブルック、ポールジョージ、カーメロの中でスコアラーがカーメロになるなら上手くいくチームになりそう。問題はロケッツに比べて控えが引くほど弱いところか。グラント、ロバソン、アダムスのラインナップとか考えるだけで頭おかしくなりそう。

自分がサンダーのコーチであればロバソンをコーナーに、カーメロとアダムスをハイポに置いたホーンズセットからのスクリーンプレーでカーメロを45度より高い位置にポップアウトさせてロバソンのマークマンがスタントできないようなシンプルなセットを使う。

シュートが入らないSGがCの動きをするオフェンスを自分は推してるので、ロバソンもタッカーやトニーアレンのように4か5番ポジションで起用されると上手くいきそうかなとは思う。

 

5位・ポートランドトレイルブレイザー

6位・ロサンゼルスクリッパーズ

7位・デンバーナゲッツ

8位・ユタジャズ

9位・ミネソタティンバーウルブズ

10位・ニューオリンズペリカン

11位・メンフィスグリズリーズ

12位・ロサンゼルスレイカーズ

13位・ダラスマーベリックス

14位・サクラメントキングス

15位・フェニックスサンズ

ローポストへのパスの入れ方をマスターしよう

 

 「ポストの選手にパスを上手くいれられない」「いいポジション取ってるのに、ガードが全然パスをいれてくれない」なんて思ってる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそういう人たちに「3out2in」のチームと「4out1in」のチームでは、ローポストへの入れ方が違うんだよ、ということを知っていただいて、ポストの入れ方をマスターしようぜ!って感じの記事になってます。

 

【3out2in】

戦術・ハイロー

(ハイポストからローポストにパスするやり方)

 

今、青④にボールをいれたい。

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しかし、相手はフロントを守ってきた。

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この場合、ロブパス一本で得点に繋がるチャンスなのだが、センターが2人いるため、赤⑤がカットできるポジションにいる。

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ではどうしよう??

 

このようなチャンスを上手く生かす為に考えられたのが「ハイロープレー」というものです。

 

動き方は次の通り↓

青⑤がハイポストにフラッシュ。

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カットできるポジションにいた赤⑤を引き連れてローポストのスペースをあける。

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そしてシールしている青④にパスしてフィニッシュ。

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赤⑤がそれを警戒してでてこない場合は青⑤がフリーでショット。

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と、まあこんな感じです。

動画で見たい方はこちらから↓

 

以上がハイロープレーの流れになります。

どうでしょう。明日からでもできそうな気がしませんか?

 

【4out1in】

戦術・コーナーロー

(コーナーからローポストにパスするやり方)

 

続いて、4out1in(センターが1人しかいない時)のチームの場合のローポストへの入れ方。

さっきは「ハイローをしよう」と言いましたが、今回は違います。

 

4out1inなのでこんなシチュエーション

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同じく、相手はフロントを守ってきたとする。

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この場合はハイロープレーではなく、コーナーロープレーをします。

 

ので、どうするかというと、まずトップの選手がコーナーにカット。

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コーナーにカットしてきた選手にパス

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そしてコーナーからシールしている青④にバウンドパスしてフィニッシュ。

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 といった感じになります。

どうでしょう。これも明日からにでもできそうですよね。

 

動画で見たい方はこちら↓

 

 

4out1inの時にハイローではなくコーナーローをする理由としては、距離が遠いのと、赤④にシールされて上がれないためです。

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そして、ハイローをしようとしてもディフェンスのプレッシャーに負けてパスを出せなかった場合、次の手として青②にパスして「ピックアンドロール」プレーに移行するのが一般的です。

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ですが今は「4out1in」、つまりセンターが1人しかおらず、青④もガードと想定しているため、ハイローが成功しなかった時のセカンドオプションであるピックアンドロールが通用しないということになります。(ガード同士のスクリーンはミスマッチが生まれないため、スイッチされると詰む。)

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このような3つの理由から4out1inのポストの入れ方はコーナーローが良いと考えられています。

 

以上、「3out2inのチームはハイロー」「4out1inのチームはコーナーロー」をしましょう。という話でした。

 

どこかの誰かのお役に立てれば幸いです。

@minstku

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スパーズは何が優れてる?

 スパーズは過去20年間でとてつもない成功を収めてきた。それはどのチームも追いつかないほどの成功であるが、今回はそんなスパーズがどのチームよりも優れている部分を5つ紹介しよう。

 

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①Coaching

グレッグ・ポポビッチは、スパーズのヘッドコーチとして20周年を迎え、プレーオフ進出の立役者になっただけではなく、5回の優勝に貢献した。

ポポビッチは厳しいことで有名だ。一週間前、カワイ・レナードがオフェンスで間違った動きするとすぐにタイムアウトを要求し、怒鳴りつけた。スーパースターであろうがベンチプレーヤーであろうが、彼は差別しない。全選手により完璧な動きを要求している。

彼はまた、82試合という過酷なスケジュールのままでは選手たちがフレッシュな状態でプレーオフを迎えれないとして、選手たちのプレータイムを減らす動きも率先して行っている。そして、次第に多くのチームがこの考えに賛同するようになり、リーグは82試合という過酷な日程を改善しようと考え出したようだ。

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②Playing system basketball

 この写真の真ん中に写っているのはデドモン。彼は2013年にUSC(大学)からドラフト外でウォリアーズに入団するも、初年度で、ウォリアーズから解雇→Dリーグ→ウォリアーズと再契約→Dリーグにassign→10日間契約シクサーズ→Dリーグ→10日間契約でマジック、と行ったり来たりのシーズンを経験した。それからはマジックで2シーズンロールプレイヤーとして定着し、マジックの前HCである、ボーレゴがスパーズのアシスタントコーチになったことでスパーズから声がかかり、今に至る。

中々芽が出なかったデドモンはスパーズは昨年の夏にピックアップされた。そしてスパーズに入団した最初の年にして、彼は26試合でスタメン入りし、ウォリアーズ戦では自身最高のパフォーマンスができた。長年に渡ってポポビッチのバスケットシステムにフィットしている選手は少ないが、サンアントニオとしては、他の誰よりもスパーズのシステムにフィットした選手だったと言えるだろう。

 

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 ③Scouting

 カワイ・レナードは2011年のドラフトの全体15位でペイサーズに指名された。ディフェンスを評価された選手だったが、とは言っても15番目に選ばれた選手で、是が非でも欲しいと言われる選手ではなかった。がポポビッチは何か彼に特別な才能を感じたようだ。実績があり、スパーズの重要なロールプレーヤーで、ポポビッチのお気に入りの1人でもあるジョージヒルをドラフトの当日にレナードとトレードした。

そして今、彼はファイナルMVP、最優秀守備選手に2度選ばれるほどの選手となった。

このトレード話はスパーズのスカウト力を表すのにベストな例であるが、もう一つ忘れてはならない選手がいる。ジノビリだ。スパーズは彼を2巡目57位で獲得した(その後2年間ヨーロッパでプレーし02-03シーズンに戻ってくる)。そんな全くの無名の選手が今ではユーロリーグ、オリンピック、NBAチャンピオン(×4)、FIBAアメリカ選手権で4冠を達成した史上初の選手となった。

このように、スパーズはスカウト力も長けている。

 

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④Handling the media

ポポビッチの記者会見や試合中のリポートでの一コマだけを見た人は恐らく「ポポビッチは無愛想で怖い人」と思うかもしれないが、そんなことはない。むしろ彼は気さくな方である。一方で、彼がチームに影響する全てのことに対して責任を持っているのも事実だ。無愛想に見えるのは記者会見での不必要な論争が起きないよう気をつけているためなのだ。

このように彼は試合中のコーチングだけでなく、メディアに対する対応もプロフェッショナルである。

 また、彼は選手が世間からスポットライトを浴びすぎないで快適にいれるようなチームカルチャーを作り出している。これは、噂や出来事が選手たちに悪影響を与えないようにという思いがあってのことのようだ。

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⑤Winning

 アメリカンプロスポーツの中で、スパーズと同等ぐらいの成果を収めたチームを強いて上げるとすれば、2000年から指揮をしているビル・ベリチックが率いるNFLニューイングランド・ペイトリオッツだけだろう。とは言え彼でさえまだ17年だ。ポポビッチは20年間スパーズを指揮している。そして過去20年間で19回、50勝以上の勝ち星をあげており、彼らが50勝行かなかったシーズンはロックアウトで試合数が短縮された1999年の時だけで、その年はそもそも50試合しかなかった(通常は82試合)。スパーズはポポビッチ監督のもとで、5回のNBAチャンピオンを達成しており、全世界でも類をみないほどの成功を収めたのだ。

 

 参考元:http://www.foxsports.com/nba/gallery/5-things-the-san-antonio-spurs-do-better-than-anyone-else-032517(2017/3/25)

 

 

「記事」POのホームゲームの勝率ランキング

 

 NBAのホームコートアドバンテージとは、ファンやメディアが話題作りのためだけに作りあげられたものではない。ホームゲームの数は勝率に影響しているのか、第7戦をホームで戦うためにレギュラーシーズンを最後まで戦いぬくべきなのか、そう言った議論のために、我々はチームごとのホームゲームの勝率を比べなければならない。

過去10年間の各チームのプレーオフ記録を振り返ると、30チーム中、ホームでの勝率を50%以上記録したチームが25チームあり、さらにその中でも70%以上あるチームがいくつかあることが分かった。

ホームでの勝率を30位から1位でランク付けしてみると次のようになった。

 

30位

Sacramento Kings, .000

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キングスがプレーオフに出場した最後の年(2006年)Mike Bibbyは得点でチームをリードしながらも一回戦で敗退した。

過去10年間で一度もプレーオフにでれていないため、最下位。

 

29位

Minnesota Timberwolves, .000

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ケビン・ガーネットにとって最も最高なシーズンだったのは2004年。MVP賞を受賞しつつティンバーウルブズをカンファレンス・ファイナルに導いた。カンファレンス・ファイナルまで行ったのはウルブズがプレーオフに出場してきた中で初めてのことであった。

しかし同じく、過去10年間で1度もプレーオフにでれていないため、最下位。

 

28位

Charlotte Hornets, .286

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 ホーネッツ/ボブキャッツは過去10年間でわずか3回しかプレーオフにでていない。ホームゲームは7試合あったが、その内の2試合しか勝てていない。さらにどの年も全てファーストラウンドで姿を消した。

 

27位

Washington Wizards, 0.333

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 ウィザーズは過去10年間のプレーオフでのホームゲームの勝敗は5勝-10敗であったが、ジョン・ウォールが東のトップ選手の1人にまで成長したので今シーズンは良くなるだろう。

 

26位

Milwaukee Bucks, .375

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 バックスは、3回のプレーオフ出場で、その間に8回ホームで試合を行ったものの、ホームコートアドバンテージを利用しきれず、全てファーストラウンドで姿を消している。 しかしヤニス・アデトクンポが早ければ今シーズンにもそんな状況を変えてくれるかもしれない。

 

25位

 New York Knicks, .500

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カーメロ・アンソニーにとって4シーズン連続でプレーオフを逃すことになってしまったが、それ以前は3年間通してプレーオフに出場しており、MSG(マディソン・スクエア・ガーデン)で5勝5敗だった。

 

24位

Chicago Bulls, .528

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ジミー・バトラーが今年のブルズをプレーオフに返り咲かせることができるかどうかは不明だとして、問題なのは、シカゴは偉大なチームであることを考慮すると、ホームでの勝率は驚くほど低いということだ。チームは過去10年間のプレーオフのホームでの勝敗は19勝-17敗である。

 

23位

L.A. Clippers, .560

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選手たちは、ステープルズ・センターでのクリッパーズのホーム・コートアドバンテージがないことに不満を抱いているため、数字の低さほど驚く必要もないだろう。L.A.のホームでのプレーオフの記録はわずか14勝-11敗である。

 

22位

New Orleans Pelicans, .571

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ニューオリンズは、シクサーズデトロイトと同率の勝率で、プレーオフに4回出場しており、ホームの勝敗は8勝-6敗となった。

 

21位

Philadelphia 76ers, .571

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 5年連続でプレーオフ進出を逃していて(というよりタンクしていて)みんな忘れているかもしれないが、実は過去10年間で4回プレーオフに出場していて、ホームゲームの勝敗は8勝-6敗である。いつかジョエル・エンビードがこのチームをプレーオフにまた導いてくれるだろう。

 

20位

Detroit Pistons, .571

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 スタン・ヴァン・ガンディーは、6年間プレーオフに出場できなかったチームを、昨シーズンにプレーオフに導くことに成功した。恐らく今年もプレーオフに出ることになるだろう(3月時の予想。実際は出れてない)。デトロイトは過去10年間で4回プレーオフに出場していて、ホームの勝敗は12勝-9敗となっている。

 

19位

Denver Nuggets, .583

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ナゲッツは標高が高いこと、時間帯の変更、そして空港からアリーナまでの距離が重なって、レギュラーシーズン中はリーグの中で最もキツイホームゲームをしなければならないチームであった。もちろんプレーオフではどうなるか分からないが、それでも今のところデンバーのホームゲームの勝敗はわずか14勝-10敗である。

 

18位

Toronto Raptors, .591

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 このチームには熱狂的なファンも多く、大勢のファンがアリーナの中だけではなく、アリーナの外でラプターズプレーオフの試合を見て応援をしているが、勿論そのことがホームゲームの勝利に繋がるわけでもなく、トロントのホームゲームの勝敗はわずか13勝-9敗となっている。

 

17位

Atlanta Hawks, .605

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 ホークスはプレーオフの全試合の勝率だと全体の8位に位置していたが、その内のホームゲームの勝敗は26勝-17敗と、ホームコートアドバンテージがそれほど効果を示さなかったことがわかる。

 

16位

Memphis Grizzlies, .607

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歴史も浅い(1995年創設)このチームは、まだ粗く、成長途中であり、プレーオフでは早い段階で姿を消している。プレーオフのメンフィスの勝敗は17勝-11敗だ。

 

15位

Brooklyn Nets, .611

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ケビン・ガーネットは、ブルックリンが最後にプレーオフに出場した時のメンバーであったが、彼がいない今、このチームが再びプレーオフに出場できるようになるにはとてつもない時間と労力がかかりそうだ。プレーオフのホームゲームの勝敗は11勝-7敗であったため、ネッツのホームコートであるバークレイズセンターはあまり役に立たなかった。

 

14位

Orlando Magic, .613

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 マジックが最後にプレーオフに出場できた時にはドワイト・ハワードがいたということを忘れてはならない。彼がチームを去った今、マジックは5年連続でプレーオフ進出を逃している。ハワードがマジックにいた時も勝敗は19-勝12敗と、ホームゲームは大したことなかった。

 

13位

Portland Trail Blazers, .619

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ブレイザーズは「ホームコートアドバンテージの効果がある」と考えられるライン(勝率62%から高いと言われている)にほぼ到達した。13勝-8敗という数字はそれほど印象的ではないが、ポートランドの熱狂的なファンは、試合がデッドヒートしてくるにつれ、よりアリーナを盛り上げてくれる。特にリラードタイムになると、それは相手の観客にインパクトを与えるほどで、それがホームゲームで高い勝率を保てる理由であることは間違いない。

 

12位

Dallas Mavericks, .625

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ダラスは過去17年間で2回しかプレーオフ進出を逃してない。その理由は1人のスーパースター、ノビツキーが長年チームにいることと関係あるだろう。タンクをしてプレーオフを狙うチームと、1人のスーパースターを大事に育てるチーム、果たしてどちらが賢い選択なのだろう。ダラスは過去10年間のプレーオフのホームゲームの勝敗が20勝-12敗、と高い記録である。

 

11位

Houston Rockets, .633

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ロケッツのプレーオフのホームゲームの勝敗は19勝-11敗。そしてその勝率に加えて、今シーズンはジェームス・ハーデンがMVPも獲得しそうだ。

 

10位

Indiana Pacers, .633

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ペイサーズはロケッツと同じ勝率だった。

今シーズン、プレーオフに戻るのは苦労するだろう。ポール・ジョージがFA(来シーズン後)になる選択をしそうであることは、これからのことを考えるとチームにとっては最悪の方向に向かってるのかもしれない。

 

9位

Utah Jazz, .652

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ジャズは2012年に出場して以来、やっとの思いで、5年越しにプレーオフ出場を果たしたチームであるが、実は過去のホームゲームでの勝率はかなり高い。

ユタは過去10年間で5回プレーオフに出場しており、その内のホームゲームの勝敗は15勝-8敗である。

 

8位

 Oklahoma City Thunder, .681

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サンダーは過去7年間で6回もプレーオフに出場している。ジェームズ・ハーデンとケビン・デュラントはいなくなってしまったが、それでもラッセル・ウェストブルックはまるで、チームの火を消してたまるか、と言わんばかりに全身全霊を尽くしている。 OKCのホームゲームの勝敗は32勝-15敗と文句なし。

 

7位

Phoenix Suns, .688

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サンズはプレーオフの合計試合数で22位だった。90年代にプレーオフの常連であった時のチームのホームゲームの勝率はかなり良かったが、過去10年間のフェニックスの勝敗は11勝-5敗となった(まあそれでも悪くはない)。最後にプレーオフで戦ったのは2010年のことではあるが、結果その年のチャンピオンになったレイカーズウェスタンカンファレンスファイナルで6試合にまでもつれ込ませたこともある。

 

6位

Boston Celtics, .732

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ホームゲームでの勝敗の話をする上で今では、ボストンは欠かせないチームとなっている。過去10年間で、セルティックスのホームゲームの勝敗は41勝-15敗を記録しており、さらにボストンは今シーズン東で1位、そしてアイザイア・トーマスは今年のプレーオフで爆発的な活躍をしそうだ。(残念ながらCFで怪我をしてしまった)

 

 5位

San Antonio Spurs, .750

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スパーズは過去10年間で最も多くプレーオフで試合(68試合)をしているのはもちろん、さらにその勝敗が51勝-17敗というのが素晴らしい。全てのプロスポーツの中でも、これほど規律の正しい、一貫したチームはないだろう。

 

4位

 Miami Heat, .754

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ヒートはホームで46勝-15敗したが、特にレブロン・ジェームズクリス・ボッシュドウェイン・ウェイドのいるマイアミに加わってからの4年間は止めれるチームはどこにもなかった。彼らが抜けた今、ゴラン・ドラギッチがその伝統を引き継ぐために最善を尽くしている。

 

3位

Los Angeles Lakers, .760

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たまげた。レイカーズは今シーズンを含めてプレーオフを4年連続で逃すことになるかもしれないが、今シーズンからの過去10年間では3回ファイナルに進出していて、さらにその内の2回を優勝。合計7回のプレーオフ出場を果たしている。そしてホームゲームの勝敗も38勝-12敗と、高い数字である。

 

2位

Golden State Warriors, .769

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ウォリアーズは過去10年間でわずか5回しかプレーオフ出場を果たしてないかもしれないが、最近になって結果がでてきたこのチームのホームゲームの勝率は見事で、1位とほぼ変わらずだった。ゴールデンステイトの勝敗は30勝-9敗で、2度のMVPに輝いたカリーの影響が大きいことは間違いない。

 

1位

Cleveland Cavaliers, .776

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 過去10年間のプレーオフで、キャバリアーズよりもホームゲームを制してるチームはない。ディフェンディングチャンピオンであるキャブズの勝敗は、レブロンがマイアミに移籍し、プレーオフから完全に遠ざかってしまった4年間も含めたここ10年で38勝-11敗であった。

 

記事元:http://www.foxsports.com/nba/gallery/every-nba-teams-postseason-home-court-advantage-ranked-from-30-to-1-033017 (2017/3/30)

 

 

 

「記事」ウルブズとスパーズがローズに興味

ザックラビーンとローズのバックコートコンビが実現するかもしれない。

ニックスはローズがFAを望むなら構わないとのこと。

シーズンの大半は機能していたローズだが、フィルのトライアングルにフィットできずにいた。

シボドーはベテランを欲しがっているため、ローズがウルブズに来る可能性は十分あるという。

ローズはニックスと再契約しなければ、キャリア初のFAとなる。

ウルブズは、ルビオを出す準備はできているが、実際にローズが来たところでラビーン、ウィギンス、ローズがフィットするかどうか。少なくともスペーシングは良くならないだろう。

 

実はスパーズもローズに興味を示している。

ミネソタサンアントニオもガードの将来が不安視されている状況だ。

ウルブズは、ルビオが出ていく可能性もあるし、23歳のクリスダンも未だに未知数。

ローズがスパーズに来れば、パーカーの支えになるだろうし、レナードへの負担を減らすことも重要で、ローズを獲得すれば少なくとも得点という面での助けにはなるだろう。

 

いずれにせよ今年の夏はローズに注目だ。

SAS対HOU(第3戦)〜完全攻略したスパーズ〜

第1戦の記事→http://minnesota.hatenablog.jp/entry/2017/05/04/025404

第2戦の記事→http://minnesota.hatenablog.jp/entry/2017/05/07/044603

 

スパーズ対ロケッツ @第3戦

①ガソルの存在

②カワイソレーションの是非part3

③ハーデンに対する守り方part3

ポストプレーの変化part3

⑤ロールサイドの数は少ない方がいい? 

 

 ガソルの貢献

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ダンカン引退と共に加入したガソルは、同じポジションであることからダンカンとしばしば比較されては批難される存在であった。

が、第3戦の彼は違った。

ブロック→4回

シュートミスを誘う→7回

これらは全て、リム周りで起きた回数である。

計11回。得点に換算すると22点分をガソル1人で止めたことになる。

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多くは語らない。

ガソルが足手まといかどうか、その目で見て判断してほしい。

 

②kawhisolationの是非(part3)

引き続きレナードがボールマンをつくべきかオフボールマンをつくべきか検証する。

1.ハーデンとマッチアップ→16/29(55%)

2.ハーデンについている&ボールは別の選手→14/19(74%)

3.ハーデン以外についている→17/27(63%)

 

1.ハーデンとマッチアップ

《ケース1》

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《ケース2》

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ピックでレナードのディフェンス力が完全に無力化されているのが分かる。

 

 2.ハーデンについているが、ボールは別の選手が持ってる時

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ハーデン以外が攻めている時のレナードはどうしているかと言うと、ハーデンにべったりマークすることで「4対4」にさせていた。

驚きなのが74%というその成功率。

4対4なら普通オフェンスの方が有利なのだが、この数字が出たということはハーデン以外の選手の技術力、判断力がシンプルに足りないと言わざるを得ない。ハーデンにこれまで依存しすぎたツケが回ってきたということだろう。ロケッツは少しやり方を変えてかなければこのシリーズ厳しくなりそうだ。

 

3.カワイソレーショされた時

コーナーにいるレナード

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ロールマンのカバー

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クローズアウト

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今回もロールのカバーからクローズアウトまで完璧にこなしていることが見てわかる。

ハーデンにマッチアップしててもピックで無力化されるだけなのと比べるとカワイソレーショされている時の方が、画像からみても数字でみても良い結果がでていると言える。

 

③ハーデンに対する守り方

第2戦の記事を読んでくれた方、覚えているだろうか。

前回の試合でレナードがハーデンに対して2度アンダーをしたことを。そしてその2回とも成功したことを。

とは言えたったの2回。

その時はたまたまハーデンの調子が悪かっただけとも言える。

しかしこの試合で興味深い数字がでた。

それはスパーズがハーデンに対し、「アンダー」を10回もしたことだ。

そしてなにより驚きだったことは、その10回のうち9回成功したことにある。

もう一度言う。『ハーデンに対しアンダーを10回して9回成功した』のだ。

何を言ってるか分からないだって?大丈夫、俺にも分からん。

正気とは思えない。リーグ屈指のシューターにアンダーで守るなど。聞いたこともない。

確かに前回の記事でアンダーを要所要所使うべきと言いはしたが…ここまでとは。

 

と、そんな前置きをしたところで、一つ僕から質問。

ピックに対する守り方って何がベストでしょう。

ウィークサイドに寄せれるアイス?

アウトナンバーを作らないスイッチ?

ハンドラーを潰すヘッジ?

期待値の薄いミドルシュートを打たせれるサグ?

はたまた1人でオフェンスを終わらせれるアンダー?

 

否、答えは「全て」だと僕は考える。

ここでの「全て」の意味は「試合中に全て使うべき」という意味だ。

 

世界最高峰のリーグであるNBA

ディフェンス能力しかり、組織力も超一流であることは間違いない。が、オフェンス力もまた、超一流であることも間違いない。

そんな超一流のオフェンス力に、果たして48分間、同じ守り方が通じるのだろうか。

例えばハンドラーが強いチームであることからヘッジで守ると決めたとしよう。

その守り方で48分間守りきれるだろうか?

そうは思わない。

それに対応できるくらいのオフェンスの組織力があるから、というのも理由の一つだが、もっと問題なのはハンドラーが慣れてしまうということだ。

「ハンドラーの慣れ」とは「ドリブルの慣れ」という意味である。例えばヘッジであればヘッジ用のステップやドリブルのリズムというものがある。他より少し歩幅が狭くなる、ヘッジされた時はそんなリズムだ。

サグの場合はスペースがあるため、どちらかというと歩幅が広くなってドリブルも一気に前に出すことが多い。

というように、ソフトヘッジやアイス、アンダーヘッジ、そしてアンダーも例外なく、それらに対応した「リズム」がある。

つまり何が言いたいかというと、たとえどんなにそのチームにとって効果的な守り方を採用したとしても、1試合通して同じ守り方をするとなれば必ず相手は慣れてしまう、ということだ。であることからヘッジをするなら48分間ヘッジ、というわけでなく、48分間の中で様々な守り方を取り入れることで、ハンドラーのリズムを崩すことが重要であると考える。

(もちろん1試合で同じ守り方を貫くことでコミュニケーションミスや判断ミスは起きづらいことも確かだし、色んな守り方を使うとあうことはそれなりのリスクがあるということも理解している。)

しかし、自身の経験則からも今までオーバーしてきていた選手が急にアンダーしてきたことで歩幅が合わず、フリーのスリーでも外してしまうことも多々ある。そんなことも踏まえると、やはりケースバイケースで守り方を変えられる方がハンドラーからするとやりづらいと言えるだろう。

実際にスパーズの守り方を見てみると、ハーデンのピックに使った守り方はアンダーヘッジ、アイス、スイッチ、ハードヘッジ、アンダー、サグの計6つ。ご覧の通り、色んな守り方をしていたことがわかる。

今回、ハーデンのピックの数は42回で(多すぎるよダントーニさん…)そのうちスパーズが止めた数は27回だった。つまりハーデンのピックは36%しか成功しなかったということだ。

この結果に繋がった要因はやはり守り方の種類を使い分けたことに他ならない。

こう考えるとハーデン相手にアンダーを10回したことも納得できる。

ハーデンからしてみれば、アンダーされるなんて微塵も思ってなかっただろうからね。

常にオーバー+サグやヘッジで対応してきていた選手が急にアンダーしてきたのだ。ハーデンもドリブルのリズムを崩されてしまいうまく行かなかったのかもしれない。

とは言え、アンダーというものに博打感があることも否めないし、恐らくハーデン自体も次戦はアジャストしてくるだろう。

第4戦以降も名将ポポビッチはアンダーを使ってくるのか、はたまた新しい守り方を採用してくるのか、その辺にも注目したいと思う。

 

(参考)

「守り方/成功率」

アイス→3/4(75%)

スイッチ→3/5(60%)

ハードヘッジ→2/5(40%)

サグ→11/18(61%)

アンダー&アンダーヘッジ→9/10(90%)

 

ポストプレーの変化

初戦から仕掛けてきたロケッツ。

第2戦ではそれにアジャストしたスパーズ。

さて第3戦、今回はどんな対策を両チーム練ってきたのだろう。

ポストプレーの成功率→10/21(48%)

 第1戦→0%

第2戦→33%

第3戦→48%

徐々に自分たちのプレースタイルを戻しつつあるスパーズだが、ポポビッチがとった作戦とは。

 

ポポビッチの作戦》

・ハイ&ロー

《ケース1》

ピックを使って注意を引きつける

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オルドリッジのポストプレーを狙う

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これはダミー。もう一度ダニグリがスクリーン

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ハイローでアンダーソンを外に

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パスしたら切れる。この時点でヘルプが誰だか混乱中。

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 《ケース2》

ダニグリをウィングに上げてスペース確保

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スペースを利用してハンドオフを狙う

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それはダミー。狙いはハイロー。

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アンダーソンが上がってるためヘルプができない

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 《ケース3》

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・シール

《ケース1》

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《ケース2》

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前回同様、ヘルプを誰がするか迷わせる動きにハイローを加えたオフェンスを見せたスパーズ。

ハイローをしてないときでもダブルチームをくぐり抜けるシールとパスの精度。

もう完全にロケッツを攻略したと言っても良いだろう。

対してロケッツはこれといった策は無し。

(結局同じ戦術を続けていってここまでやられてしまったダントーニさん、次の試合までに反省した方がいんじゃない?)

おそらく次は守り方を変えてくるはずなので注目したいと思う。

 

 

⑤ロールマンサイドの人数について

 以前こんなツイートをしたのを覚えているだろうか。

ピックをした時、ロールマンサイドの人数、ハンドラーサイドの人数、どちらのサイドが少ない方が効率的であるのか。

持論ではロールマンサイドの人数が少ない方が効率的と答えさせて頂いた。

今回はこの問題も合わせて実際に検証してみようと思う。

 

ロールサイド

0人→5/11(45%)

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1人→11/32(34%)

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2人→20/47(42%)

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3人→4/8(50%)

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ロールマンサイドに「3人」いる時が1番確率は高く、次いで確率が高いのが「0人」となった。

(うーん…困るなあ)

これでは議論が進まないのでもう少し細かく見ていこうと思う。

 

①「シュートの成功率」ではなく「オフェンスの成功率」、すなわちシュートが入らなくても、相手を崩してドフリーで打てたポゼッションも成功とみなすことにする。

そうすると…

0人→6/11(55%)

1人→12/32(38%)

2人→23/47(49%)

 3人→4/8(50%)

なんとかロールマンサイドに選手がいない時が1番ピックの成功率が高くなった。

(と言っても分母が少なすぎて参考とまではいかないか…)

 

チーム別で見るとどうだろう。

《スパーズ》

0人→3/7(43%)

1人→8/13(62%)

2人→11/20(55%)

3人→1/2(50%)

《ロケッツ》

0人→3/4(75%)

1人→4/19(21%)

2人→12/27(44%)

3人→3/6(50%)

 

うーん…バラバラ

共通してるのは「ハンドラーサイド1人、ロールマンサイド2人」のピックが1番多いことくらいか。

 

続いてロールマンサイドの人数と選択したプレーを組み合わせてみた。

 

0人+キックアウト→2/3(66%)

0人+ドライブ→2/4(50%)

0人+ロールマン→無し

0人+ミドル→2/3(66%)

0人+スリー→0/1(0%)

ロールマンが「無し」となっているが、これはロールサイドにヘルプの選手がいないため、ロールマンのディフェンダーはロールマンにパスさらないようにディフェンスするため、パスが通せないのが要因だろう。

 

1人+キックアウト→2/9(22%)

1人+ドライブ→1/6(17%)

1人+ロールマン→7/8(88%)

1人+ミドル→1/1(100%)

1人+スリー→2/6(33%)

1人+ポップアウト→0/3(0%)

ハンドラーサイドに2人も選手がいるため、中々ドライブは成功せず。逆にロールマンの成功率は1番高かった。

 

2人+キックアウト→5/18(28%)

2人+ドライブ→10/12(83%)

2人+ロールマン→4/6(67%)

2人+ミドル→3/5(60%)

2人+スリー→1/4(25%)

ドライブの成功率が飛び抜けているが、これはここ数年で守り方が変わってきたからだろう。本来ウィークサイドへのドライブはコーナーのディフェンダーがヘルプに行くことが基本となっていたが、コーナースリーの確率が上がってきたことによって、最近ではコーナーのディフェンダーはヘルプに行かないのが主流になっている。ドライブがしやすくなっているのはこれが原因だろう。

ロールマンサイドに選手が全員いるよりも、ハンドラーサイドに1人いてくれて、ロールマンサイドの人数を1人減らしている時の方がハンドラーは活きるのかもしれない。

 

3人+キックアウト→2/2(100%)

3人+ドライブ→0/1(0%)

3人+ロールマン→0/1(0%)

3人+スリー→2/4(50%)

ロールマンサイドに3人もいたらロールマンの成功率はそりゃ低いわな。

 

はい。今回、初の試みでしたが、まだまだ分からないことだらけでした。

もっと続けて検証していかないと何とも言えませんね。

あとは、ディフェンスの守り方がロールマンサイドの人数のそれぞれの成功率とどう関係しているのかも調べないと完璧な答えは出てこなそう。

 

疲れたので不敵な笑みを浮かべるダントーニを最後にお別れ。

 

次はダントーニの番ですぜ。

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SAS対HOU(第2戦)〜スパーズの次の手〜

第一戦の記事をまだ見てない方はこちら→http://minnesota.hatenablog.jp/entry/2017/05/04/025404

※ 水色→パス。黄色→オフェンスの動き。赤色→ディフェンスの動き。緑色→スペース。

 

スパーズ対ロケッツ @第2戦

シーズン6戦目の対決となる両者。

お互い手を知り尽くした状態でどういった攻防を見せるのかが見どころの試合であった。

前回成功率が0%だったスパーズのポストプレー

ロケッツのポストの守り方に対してスパーズがどういったポストプレーを見せるのか。

その他に、大敗した1戦目は何が悪かったのか、止めるべきはハーデンなのか。

そういった課題を名将ポポビッチがどう解決していくのか見ていこうと思う。

 

ポストプレーの少しの変化

前回、数あるポストの守り方からダントーニHCは「ノーミドル、ウィークトラップ」を採用していた。

決まりごとは3つ。

①ドリブルをついた後に仕掛ける

②逆ローポのディフェンスがダブルチーム

③ノーミドルスタンスからウィークサイドに誘い込む

その徹底した守り方は、「成功率0/10」とスパーズを苦しめるのに十分すぎる結果となった。第2戦ではどういう守り方をダントーニが採用するのかに注目が集まったが、成功しているのだからわざわざ変える必要はない、と結論づけたのだろうか、その守り方は前回と全く変わらなかった。

 

いきなりだが、これはある有名なラーメン店の店長のインタビュー。

「この店が大人気の秘訣はなんですか?もう何年も行列が無くならないですが。」

「ここに来る常連さんはね、ここは味が何年も変わらないから大好きなんですよ、と言ってくれるんです。けど実は僕、ラーメンの味を少しづつ変えているんですよ(笑)おかしいな話でしょ?味を変えているのにそれを食べに来るお客さんは〈変わらない〉と言うのだから。それはなぜか?人の味覚というのはね、少しずつ変わっていってるんです。だから同じ味のラーメンを作り続けてるとだんだんお客さんの味覚と合わなくなるんですよ。そうならないように僕は味覚に合わせて味を少しづつ変えるんです。ほんとに少しづつ。そうするとね、不思議とラーメンの味が変わらなくなるんですよ。面白いでしょ?味を変えたことで味が変わらなくなるんですから。でもそれこそが何年も行列ができる秘訣だと思っています。」

 

 なぜこの話をしたかというと、僕はこの理論がバスケットでも当てはまると思っているからだ。

ポストプレーの話に戻そう。

第2戦のスパーズのポストプレーの成功率は7/21(33%)であった。決して高い数字ではないが、前回が0%だったと思えば33%は満足のいく数字と思ってもいいのではなかろうか。

実際にドフリーでのシュートクリエイトもポストプレーから計3回。実質50%の成功率と言っても過言ではないだろう。

ではなぜロケッツはここまでやられてしまったのだろうか。

それはポポビッチが2つの少しの変化を加えたからだと思っている。

 

1つ目はこのポストプレーの場面。

これが第1戦のポストプレー

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続いてこれが第2戦のポストプレー

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リーをウィングに移動させ、パス出しさせた後、元いた場所(ローポスト)に戻る。

なんの気なしのこのプレー。通常であれば特に意味もない動きである。しかし逆ローポからダブルチームに行くことをルールとしているロケッツにはこれが効く。リーがウィングに上がることでローポストをまず空ける。この時点でヘルプはアリーザとなるが、その後リーがまたローポストに戻ることで誰がヘルプに行くべきなのか混乱させることができた。

ネネはノーミドルのスタンスを取ってしまっているため、ダブルチームに来ないとなれば、後はオルドリッジの独壇場だ。

実際にこの試合では迷いなくシュートを打てていた。

 

2つ目の変化はレナードのポストアップ。

第1戦でドライブとスリーに徹していたレナードだが、この試合ではポストプレーを6回して、6回のうち2回の成功と2回のドフリーのシュートをクリエイト。

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オルドリッジがパサーになり、ハイローのためにガソルがフラッシュ。ビッグマン2人がアウトサイドに広がることでゴール下に広大なスペースが。

これにはロケッツもダブルチームで対応せざるを得なかった。

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がしかし時すでに遅し。完全に後手となったロケッツは、4Qで失速。最後はビバリーのミスショットを皮切りに2戦目を落とす形となった。

 

ロケッツの反省点としては1戦目から守り方を変えなかったことだろう。仮に第3戦も同じ守り方をするようであれば形勢がひっくり返る可能性すらある気もする。

つまり言いたいことは、相手を0%に抑えた戦術だったとしてもこのレベルでは、同じ戦術は通用しない。ということだ。

これはラーメンの話と被りはしないだろうか?

たとえ今流行っていた(通用している)としても少しずつ味(戦術)を変えてかなければ必ず飽き(対策)がくる。

ダントーニに足りなかったのはそういうとこなのかもしれない。

 

②ハーデンのピックの対応はどうなった?

ヘッジ→6/12

ヘッジ&ローテ→0/1

前回同様、今回もヘッジからローテーションする回数は少なかった。

ローテーションをしたくなかったわけではない。出来ない理由があったのだ。

 

ハーデンに対するダブルピックの場面を見て欲しい。 

これは前回のダブルピック。

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これが今回のダブルピック。

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前回はロケッツのダブルピックに対してスパーズがどうアジャストしたかというと、ガソルが下がりすぎないことでスクリーンと同時にローテーションしてたわけだが、それに対してロケッツは2枚目のスクリーナーがスリップすることでローテーションを阻止していた。

オルドリッジからしてみればガソルがローテーションしてくれるものだと思っているので、対応も遅れてしまった。結果、キックアウトからドライブされ失点。

ヘッジに関しては今回もロケッツの方が一枚上手だったと言えるだろう。

 

サグ→6/12

ソフトヘッジは、見落としてない限りでは今回はしていなかった。

特にアウトサイドのディフェンスが危ういガソルは徹底してサグで対応。とにかくレイアップとアリウープをさせないという意識を強く感じた。実際にハーデンのレイアップをブロックする場面も。

一方、サグのデメリットはジャンパーとフローターであるが、ロケッツはそもそもジャンパーはしてこないチームのため、プルアップに関しては気にする必要がない。問題のフローターだが、これに関しては捨てたと言うべきか、もう外れることを祈っている感じだった。

 

スイッチ→5/9

やはり今回も成功率が1番高かったのはスイッチディフェンスだった。

前回同様、方向付けをウィングの方にし、スリーを打たせていたが、特にこれといって目新しいことは無かった。

 

アンダー→1/1

アンダー&ヘッジ→1/1

ハーデンに対してアンダーをしたレナードだが、まあたまたまやっただけといった感じ。

でもこういうのはかなり効果的だと思う。

もちろん毎回アンダーとなると話は変わってくるが、要所要所でアンダーすることで、ハーデンにも迷いが生まれるはずだ。

2回中2回ともシュートを外してしまったのも偶然ではないと思う。

 

今回、ピック対策としてポポビッチが出した答えと言えば、それはアンダーソン対策かもしれない。

ポポビッチが取った作戦はダニーグリーンをアンダーソンにマッチアップさせることだった。

画像はハーデンとアンダーソンのピックプレーのシーン。

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これをスイッチで対応するスパーズ。

当たり前だ。ディフェンスはレナードとダニーグリーンなんだから。

そう、これこそがポポビッチの出した答え。

前回、アンダーソンについていた選手はオルドリッジだったが、アンダーソンのピック→ポップアウト→スリーのパターンをスパーズは全く止められなかった。

そこで今回はダニーグリーンをアンダーソンにマッチアップさせることで、スイッチが容易に可能となり、ハーデン×アンダーソンのピックプレーを防ぐことに成功した。

これは第3戦以降も続けていくべき守り方かもしれない。 

 

 ③kawhisolationの是非

ハーデンとマッチアップ時→9/23(39%)

ボールマン以外をついてる時→10/24(41%)

 

今回はピックだけでなく、レナードがオンザコート時にロケッツが打ったシュート(一部例外あり)のパーセンテージを出してみた。

結果はご覧の通り、パーセンテージはどちらも変わらなかった。

正直ハーデン自体のパフォーマンスが良くなかったのであまり参考とはならない数字となってしまったが、ターンオーバーを誘うという点では、レナードがボールマン以外をついている時の方が誘発できていたと思う。

 

《ケース1》

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《 ケース2》

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《ケース3》

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バスケット経験者だから身に染みて分かる。

カワイが3線にいることの恐怖を。

kawhisolationとは本当に効果的な戦術なのだろうか。もしそう感じている方がいるのであれば、数字だけに囚われず、もう一度自分に問いてみてほしい。

 

④両者のセットプレーとその対応

スパーズと言えば、motion offense。

第2戦では、初っ端からmotion offenseを使ってきたスパーズ。

注目したいのはスパーズのmotion offense…ではなく、それに対するロケッツの守り方。

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セットオフェンスには、実は防げるタイミングが各セットに存在しているのだが、motion weakを防ぐタイミングはダウンスクリーンで選手が上がってくる時。

ジャズやキャブスも過去にこのやり方で守っていたが、これは完全に相手のセットを読んでいなければ防ぐことは難しい。

つまりロケッツはスパーズのセットを完全に読んでいたということだ。というよりアリーザとハーデンが。(ハーデン…やればできるじゃん。毎回やれや…)

 

それだけじゃない。ロケッツが完全に対応しきったシーンはもう一つ。

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これは最もオーソドックスなエレベータースクリーンのセットであるが、このシリーズに一度もやっていなかったのと、4Qの初っ端にやることでかなり意表を突いたセット、のはずだったのだが…蓋を開けてみれば、またもロケッツの完璧な対応でこのポゼッションを守ることに成功した。

 

しかし、やられてばかりじゃないのがスパーズだ。今度はロケッツのセット。

ロケッツと言えば、スクリーンザスクリーナーを得意としているが、これも注目したいのはロケッツのスクリーンザスクリーナーではなく、スパーズのその対応。

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スクリーンザスクリーナーも同様、防ぐタイミングは、スクリーナーが上がってきたところをウィングの選手とスイッチすることだが、それを完璧にこなしたスパーズ。

実際にこの試合のロケッツのスクリーンザスクリーナーの成功率は0/2と、今度はスパーズがロケッツのセットを完全に読み切る形となった。

 

 

 

このように、両チームともに奥の手を少しづつ出してきてはいるが、今のところ両者譲らずと言った感じだ。

お互い、次はどんな手を使ってくるのか注目したいと思う。

 

 

※数字は公式のスタッツではありません。おそらく見逃して正確に測れてない場合もございます。ご了承下さい。