SAS対HOU〜スパーズの戦い方〜
試合前の疑問と予想。
①ハーデンのピックの対応は?
②レナードは誰をつくべき?
③ポストプレーはやるべき?
④スパーズはロケッツに勝てるのか?
①サグorソフトヘッジ
②アリーザかゴードン
③やるべき
④勝てる
スパーズ対ロケッツ @第1戦
1stラウンドで「リーグ1のインサイドチーム」のMEMに苦戦しながらもなんとか攻略し勝利したスパーズだが、次の対戦相手はMEMとはまったく真逆のプレースタイルの「リーグ1のアウトサイドチーム」ロケッツを攻略しなければならない。
これは守備の仕方もガラッと変えなければならないため、アジャストするのに時間がかかるかもな。というのが率直な感想だった。
ここから先は冒頭の4つの疑問を考えていきたい。
①ハーデンのピックの対応はどれがベストか。
ハードヘッジ?
ソフトヘッジ?
サグ?
スイッチ?
アイス?
トラップ?
アンダー?
ハードヘッジ
成功率→5/9
数字的には悪くなかった。
が、実際には成功した5回のうち3回はドフリーで打たれている。相手のミスに助かった形だ。
1Qで上手くいかなかったため、その後はサグやスイッチに変えていた。
ハードヘッジ&カバー
成功率→2/2
ヘッジした後のロールマンへのカバーは2度だけだった。2度しかできなかった理由は、ロールマンサイドに選手がいないのにヘッジしていたからである。
そのため、オルドリッジがヘッジもやってクローズアウトもやる羽目に。
1回目のダブルピックでも同じような場面が。
ガソルがサグをしてるため、この時もオルドリッジがヘッジとクローズアウトを1人でやることに。
これじゃまずいと思ったのか、数回目のダブルピックではローテーションを行なって成功していた。
ロケッツ相手にヘッジをするならこのローテーションは必須だろう。そのため第二戦以降はヘッジをする場面を見極めることが必要となる。
サグ&ソフトヘッジ
成功率→6/11
成功率よりも注目したいのは11回のうちスリーを決められたのは2本だけ。
スパーズのローテーションの良さが垣間見れた。
スイッチ
成功率→5/7
オルドリッジ、リー、ガソルでハーデンを止められるのかが疑問視されていたが、蓋を開けてみると、ハーデンのピックの対応で最も良い数字だった。
これはスパーズのディフェンスが機能している証拠だろう。
ハーデンをつくビッグマンは45度にディフェンダーがいる方へ方向付けをしていることが分かる。なおかつヘルプポジションにはダニーグリーンとレナード。いくらミスマッチとはいえ、この状況からドライブを成功させることは至難の技だ。
②レナードは誰をつくべきか
世界トップレベルのディフェンダーのレナードはやはり、世界トップレベルのオフェンスのハーデンにつくべきなのだろうか。
少し前に、レナードをディフェンスに参加させないために、レナードにマークされた選手は逆サイドのコーナーにポジショニングする「kawhisolation」なんて言葉が話題になった。
レナードにマークされた選手のFG%は13%〜25%に抑えられてしまうという数字もシーズン途中にでていて、そんなに悪いならいっそのことコーナーでレナードと一緒にジッとしていろよ、というわけだ。
例えばブルズなんかは、たとえジミーがエースであろうとレナードをディフェンスに参加させないためにコーナーにポジショニングさせていた。
しかし、僕はこの「kawhisolation」に真っ向から反対したい。持論だがこの考え方は効率の良いオフェンスとは思えないからだ。
結論から言うとオフェンスはレナードをボールマンにつかせるべき。
レナードがジミーにマークしているのであれば、ジミーがボールを持ってピックをするのが理想だと思っている。
なぜならピックをすれば、レナードのディフェンス力はほぼ無力化できるから。
もちろんレナード相手に1on1を仕掛けるのはナンセンスだし、ピックをしても彼の手の長さや身体能力でボールマンにプレッシャーをかけることはできるだろう。
しかし、それでもプレッシャーをかけながらスクリーンをかわすことは容易ではない。
いくらレナードでもピックをされたらそのディフェンス力も半減するだろう。
しかも今回の相手はハーデンだ。
サンダー戦でも、ディフェンダーのロバーソンがハーデンについたが結局ピックには敵わずだった。
ロケッツとしては、レナードはハーデンについてもらった方が有難いだろう。
逆にスパーズとしては、レナードはハーデンではなく、アリーザやゴードンにマークしてローテーション役に加わるべきだ。
手の長さ、身体能力、勘、レナードの持ってる力を全てローテーションに使うことで、ハーデンのドライブをカバーしつつクローズアウトでアリーザのカウンタードライブも止めることができるだろう。
僕がハーデンのピックの対応にサグやソフトヘッジを推す理由としてそのことが判断材料となっている。
実際に調べてみたところ
レナードがハーデン以外にマッチアップしてた時のハーデンのピックの成功率は39%(11/28)だった。
まとめると、
①ハーデンにはシモンズかグリーンが付く
②ピックにはサグかソフトヘッジで対応
③ローテーションにレナードを加える
ことがポイントになってくるのかなと思う。
レナードが今後誰につくのかも注目したい。
③ポストプレーは続けるべきか
なんと1戦目のポストの成功率は→0/10
インサイドチームとは思えない数字がでたが、それでも僕は続けるべきだと思っている。
ロケッツのポストの守り方はこう。
↓
ノーミドルのスタンスから逆サイドのローポのディフェンスがウィークサイドをカバー。
これにスパーズは大苦戦。
オルドリッジ本人も我慢できずにノーミドルのスタンスを取っているディフェンスに対して無理やりミドルの方にドライブしてブロックされるシーンもあった。
とても攻めづらい守り方のようにも見れるが、この守り方は逆サイドのコーナーがフリーになるのが弱点である。
その弱点をしっかり理解していたポポビッチは、コーナースリーが得意なトニーパーカーをコーナーにポジショニングさせていた。
入りはしなかったが、実際に2回フリーでシュートを打たせることができた。
これを続けられるかということと、あとはヘルプを誰がするのか困らせるような動きも第二戦では必要になってくるだろう。
④ずばりスパーズは勝てるのか
勝てる。と思う。多分。自信はない。うん。
スパーズの失点シーンの原因はポポビッチのシステムのせいなのか、それとも選手たちのせいなのかを僕の判断で調べてみた。
選手が悪い→25回
システム上仕方のない失点→10回
だった。
さらに、その失点シーンは次の試合までに修正できる失点なのかどうしようもなかった失点なのか
どうしようもない→20回
改善できる→15回
僕個人の判断ではこのような数字になった。
気になったのは選手たち個人による失点パターンが異常に多かったこと。
インサイドのチームからアウトサイドのチームとの対戦になって、コミュニケーションがうまく取れなかったことが原因かもしれない。
逆に言えばシステム的な問題は少ない。
選手たちが慣れれば自ずと勝利に繋がるだろう。
実際に改善できるミスも15回はある。
この15回のうち、少しでも改善できれば問題ないだろう。そこはポポビッチを信じよう。
あとは単純にフリーのレイアップを外しすぎ。この試合だけで5.6回は外してた。
自分の得点と相手の得点を合わせておよそ20点分はイージーショットミスで損していることになる。スパーズだからね、たまたまだと思うけど、まあこれらの問題点を踏まえると点差ほどナイーブになることはないんじゃないかな。と思う。多分。うん。自信はないけど。
まあ頼んだぞスパーズ。
#GoSpursGo
※数字は個人で調べてるため、見落としがあるかもしれませんご了承ください。