ボールスクリーン系の用語

【ピック】→壁になること。バスケにおいて最も重要なプレーの1つ。バスケでは7割以上がピックを絡めた得点と言ってもいい

 

【PnR】→ピックアンドロールの略。ボールを持ってる人にスクリーンしてロールすること。

《Point》ロールのタイミングはその後何をするのかによる。

 

【PnP】→ピックアンドポップの略。ロールしてゴール下に行くのではなく、ピックした後スリーポイントラインに向かってひらくこと。

《Point》1on1力がない場合、スイッチで対応されると何もできなくなる。スリーに自信がない時はもちろん、スイッチされてもボールを持ってる人に1on1力がないのであればあまりオススメしない。

 

【ハンドオフ】→スクリーナーがボールを持って手渡しパスをしながらスクリーンをかけること。

《Point》アイス、ヘッジ対策としても効果的。困ったらハンドオフすればボールの動きも円滑になる。ビッグマンに最も重要な技の1つ。手渡しパスのフリをしてドライブなど応用も可能。

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【DHO】→ドリブルハンドオフの略。その名の通りドリブルしながらハンドオフをすること。《Point》ビッグマンのポジショニングが悪いときはドリブルハンドオフをして、いい位置でハンドオフするのを心がけよう。例えば75度でビッグマンがボールを持っているとしたら、そこでそのままハンドオフするよりも、ドリブルで45度まで行ってハンドオフする方がスペース的にも効果的である。

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【ハンドラー】→ピックアンドロールするときにボールを持ってる選手のこと。

 

【ロールマン】→ピックアンドロールする時のピックしてロールする人のこと。

 

【フロントターン】→ロールするときに前からターンすること。

《Point》リバースターンと違いターンが早くできるのが特徴。リバースターンとフロントターンでは視野の取り方が違うので特にトップからのスクリーン時はフロントターンが効果的。ゴールに向かって走りきることを意識しよう。

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【リバースターン】→ロールする時にフロントターンと逆向きにターンすること。

《Point》主に45度からストロングサイドにハンドラーをドライブさせた時に有効なターン。

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【アンダー】→ピックの下を通ること。

《Point》スリーを打てない選手に効果的。

《弱点》フラットスクリーン

 

【ファイトオーバー】→ピックの上を通ること。

《Point》ピックに引っかからないように頑張ってスライドしよう。

《デメリット》例えば画像のように左側のスクリーンに対しては左足を入れてスライドするのがファイトオーバーのやり方であるが、引っかかってしまうとかなり遅れを取ってしまう。引っかからないに越したことはないため理想的な守り方である。であるが、相手が上手ければ上手いほどピックに引っかけられてしまうものなので、あまり現実的ではない守り方である。

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【オーバー】→スクリーンの上を通ること。

《Point》ファイトオーバーと違って半分諦めたようなDF。ファイトオーバーと違い、画像のように左側のスクリーンに対しては右足から入って身体をロールして追いかける。この守り方は遅れはするものの絶対にピックとは逆には行かせないこと、そして引っかかった後のリカバリーが早いのが特徴。ファイトオーバーのように無理にスライドするよりも、こちらの方がリスクが少ないため現実的な守り方である。

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【アイス】→ボールマンのディフェンダーがベースライン側に追い込みたい時に使う守り方。《Point》ベースラインにおびき寄せる守り方のため、トップでのピックに対してはあまり効果をなさない。そのためその場合はベースラインでなくてもボールマンのディフェンダーはピックと逆の方に行かせるように心がけよう。スクリーナーのディフェンダーは下がって守るため、ロールマンのポップアウトに非常に弱い。そのためロールマンのアウトサイドシュートが入るのか入らないかでローテーションの仕方も変えていかなければならない。

《弱点》フラットスクリーン、ダブルピック、ハンドオフ、ポップアウトなどなど。

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【ハードヘッジ】→ピックされた時にスクリナーのディフェンダーが下がるのではなく、ボールマンにスライドでついていくこと。

《Point》2歩以上でない

《弱点》スリップ、スプリット、リピック、中継パスなどなど。

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【ソフトヘッジ】→ハードヘッジと違って思い切りボールマンにスライドで出ていくのではなく、あくまでもゴールにドライブさせないぐらいの気持ちでスライドでついていくこと。

《デメリット》横移動のドリブルを止められないため、ロールマンのディフェンダーがボールマンに釣られやすい。そのためロールマンのダイブ、ポップアウトに弱い。周りのヘルプがかなり重要。

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【アンダ&ヘッジ】→主に「スリーは下手だがドライブは上手い」選手に対してorスリーまでの距離が遠いピックの時に有効な守り方。

オフェンス側もこれに対しての対応策はあるが、実際知ってる人は多くない。そのため、プロにはあまに通用しないが、部活等で活動している方にお勧めしたい。

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【ショーディフェンス】→スクリーナーのディフェンダーが、ハンドラーが行く方向にあらかじめ少し出て「いつでも行けるぜ」というスタンスを取ること。

《Point》ハンドラーが少しでも躊躇すれば儲けもん。ショーディフェンスだけするのか、その後ヘッジのようにスライドするのか、スライドするとしてもハードなのかソフトなのか、1歩までなのか2歩まででるのか、チームで決めなければならない項目が多い。

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【トラップ】→ヘッジディフェンスとは、ディフェンダーがスライドで出たらその後自分のマークマンに戻るのが鉄則であるが、その考えを逆手に取り、戻らずにそのままハンドラーにダブルチームをしかける守り方。

《Point》パスを出させないように強くプレッシャーをかける必要がある

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【サグ】→ヘッジと違って、スクリーナーのディフェンスがゴール下付近まで下がって守ること。(ボールマンのディフェンスがアンダーすることをサグということもあるが、この記事はアンダーで統一)

《Point》一般的に期待値の低いミドルを打たすことを目的としている。ハンドラーにシュート力が無ければ全部サグで対応しても良いだろう。↓のように最近は「screen the screener」に対応するため、ゴールの真下まで下がるサグをすることも。

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【プッシュ&アンダー】→スクリーナーのディフェンスがスクリーナーにくっつくこと。

《Point》フラットスクリーンをアンダーで守りたいのであれば、プッシュ&アンダーをお勧めする。スクリーナーにくっついた守り方であるため、ロールマンのロールが止められない場合やリバウンドにも強い守り方になっているので、リバウンドを取られたくない場合もオススメの守り方である。

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【フラットスクリーン】→エンドラインと平行になるようにスクリーンすること。

《Point》アイスやアンダーに効果的。アイスやアンダーをされるのが嫌なら多用したい。

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【ドラッグスクリーン】→アーリーオフェンス時、ゴール下まで行かずにそのまま走ってピックしに行くこと。

《Point》相手が戻るので精一杯であるアーリー時にピックをすることでディフェンスの対応がかなり遅れてしまうため効果的。アーリーオフェンス時は毎回やっても問題なし。

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【スクエア】→ボールマンとゴールに一直線になるように守ること。

《Point》つま先とつま先がコーナーに向くように+相手の内側の肩に自分の鼻が向くようにスタンスを取ることが理想。ピックがない時はスクエアをするのが一般的。

 

【リジェクト】→スクリーンと逆方向にドライブすること。

《Point》スクリーンの方にドライブしようとして、相手がスクリーンを読んで先に反応してきたら逆に切り返す。

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【スネークドリブル】→スクリナーを巻きつけるようにスクリーンを使ってスクリーンとは反対方向に行くこと。

《Point》「ボールサイドを自由に変えれる」という意味でハンドラーにとって最も重要な技の1つである。

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【スプリット】→ヘッジディフェンスをされた時、スクリナーとそのヘッジの間を抜いてくこと。

《Point》間を抜ければ必ずどこかがフリーになるので非常に大切な個人技の1つであるが、見た目の割に難易度も大して高くないのでハンドラーには是非身につけてほしいスキル。

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【スリップ】→ピックしてる時、もしくはするフリをしてスクリナーがゴールにダイブすること。

《Point》ヘッジ対策としてよく使われるやり方。最近はアイス対策としても。

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【リピック】→ピックをし直すこと。

《Point》アンダー対策としてよく使われるやり方だが、僕の持論ではリピックは、ヘッジの対策としてやるのが効果的だと思っている。アンダーに対してはフラットスクリーン、ヘッジに対してはリピックと使い分けるといい、と個人的に思っている。

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【リフト】→ロールマンのダイブに合わせて別の選手が上がってくること。

《Point》リフトすることで、ロールマンがフリーになったり、リフトした選手がフリーになったり、ハイロプレーが生まれることもある。

日本でもu-18世代からしつこく言われる基本の一つ。

 

【スクリーンザスクリーナー】→ボールマンにピックしたスクリーナーのディフェンスに更にスクリーンすること。スペインピックアンドロールとも呼ばれている。

《Point》縦同士のピックであれば、1人目がロールで2人目がポップアウトするのが基本。2人目のスクリーナーの位置はポップアウトしやすいようにフリースローラインでスクリーンすることがポイント。狭いスペースの中でハンドラーは判断しなければならないため、若干難易度は上がる。あくまで奇策として使うことをお勧めする。

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【スタント】→ピックプレーが行われている時、3線の選手がスクリーナーのディフェンスがロールマンに戻ってこれるまでロールマンをカバーし、スクリーナーのディフェンスが戻って来たら自分もマークマンに戻ること。

 

【イリーガルスクリーン】→スクリーンが近すぎたり動いたりした時に取られるファールの一種。