SAS対HOU〜スパーズの戦い方〜

試合前の疑問と予想。

①ハーデンのピックの対応は?

②レナードは誰をつくべき?

ポストプレーはやるべき?

④スパーズはロケッツに勝てるのか?

 

①サグorソフトヘッジ

②アリーザかゴードン

③やるべき

④勝てる

 

スパーズ対ロケッツ @第1戦

‪1stラウンドで「リーグ1のインサイドチーム」のMEMに苦戦しながらもなんとか攻略し勝利したスパーズだが、次の対戦相手はMEMとはまったく真逆のプレースタイルの「リーグ1のアウトサイドチーム」ロケッツを攻略しなければならない。

これは守備の仕方もガラッと変えなければならないため、アジャストするのに時間がかかるかもな。というのが率直な感想だった。

 

ここから先は冒頭の4つの疑問を考えていきたい。

 

①ハーデンのピックの対応はどれがベストか。

ハードヘッジ?

ソフトヘッジ?

サグ?

スイッチ?

アイス?

トラップ?

アンダー?

 

ハードヘッジ

成功率→5/9

数字的には悪くなかった。

が、実際には成功した5回のうち3回はドフリーで打たれている。相手のミスに助かった形だ。

1Qで上手くいかなかったため、その後はサグやスイッチに変えていた。

 

ハードヘッジ&カバー

成功率→2/2

ヘッジした後のロールマンへのカバーは2度だけだった。2度しかできなかった理由は、ロールマンサイドに選手がいないのにヘッジしていたからである。

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そのため、オルドリッジがヘッジもやってクローズアウトもやる羽目に。

 

1回目のダブルピックでも同じような場面が。

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 ガソルがサグをしてるため、この時もオルドリッジがヘッジとクローズアウトを1人でやることに。

 

これじゃまずいと思ったのか、数回目のダブルピックではローテーションを行なって成功していた。

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ロケッツ相手にヘッジをするならこのローテーションは必須だろう。そのため第二戦以降はヘッジをする場面を見極めることが必要となる。

 

サグ&ソフトヘッジ

成功率→6/11

成功率よりも注目したいのは11回のうちスリーを決められたのは2本だけ。

スパーズのローテーションの良さが垣間見れた。

 

スイッチ

成功率→5/7

オルドリッジ、リー、ガソルでハーデンを止められるのかが疑問視されていたが、蓋を開けてみると、ハーデンのピックの対応で最も良い数字だった。

これはスパーズのディフェンスが機能している証拠だろう。

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 ハーデンをつくビッグマンは45度にディフェンダーがいる方へ方向付けをしていることが分かる。なおかつヘルプポジションにはダニーグリーンとレナード。いくらミスマッチとはいえ、この状況からドライブを成功させることは至難の技だ。

 

②レナードは誰をつくべきか

 

世界トップレベルのディフェンダーのレナードはやはり、世界トップレベルのオフェンスのハーデンにつくべきなのだろうか。

 

少し前に、レナードをディフェンスに参加させないために、レナードにマークされた選手は逆サイドのコーナーにポジショニングする「kawhisolation」なんて言葉が話題になった。

レナードにマークされた選手のFG%は13%〜25%に抑えられてしまうという数字もシーズン途中にでていて、そんなに悪いならいっそのことコーナーでレナードと一緒にジッとしていろよ、というわけだ。

例えばブルズなんかは、たとえジミーがエースであろうとレナードをディフェンスに参加させないためにコーナーにポジショニングさせていた。

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しかし、僕はこの「kawhisolation」に真っ向から反対したい。持論だがこの考え方は効率の良いオフェンスとは思えないからだ。

結論から言うとオフェンスはレナードをボールマンにつかせるべき。

レナードがジミーにマークしているのであれば、ジミーがボールを持ってピックをするのが理想だと思っている。

なぜならピックをすれば、レナードのディフェンス力はほぼ無力化できるから。

もちろんレナード相手に1on1を仕掛けるのはナンセンスだし、ピックをしても彼の手の長さや身体能力でボールマンにプレッシャーをかけることはできるだろう。

しかし、それでもプレッシャーをかけながらスクリーンをかわすことは容易ではない。

いくらレナードでもピックをされたらそのディフェンス力も半減するだろう。

しかも今回の相手はハーデンだ。

サンダー戦でも、ディフェンダーのロバーソンがハーデンについたが結局ピックには敵わずだった。

ロケッツとしては、レナードはハーデンについてもらった方が有難いだろう。

逆にスパーズとしては、レナードはハーデンではなく、アリーザやゴードンにマークしてローテーション役に加わるべきだ。

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手の長さ、身体能力、勘、レナードの持ってる力を全てローテーションに使うことで、ハーデンのドライブをカバーしつつクローズアウトでアリーザのカウンタードライブも止めることができるだろう。

僕がハーデンのピックの対応にサグやソフトヘッジを推す理由としてそのことが判断材料となっている。

 

実際に調べてみたところ

レナードがハーデン以外にマッチアップしてた時のハーデンのピックの成功率は39%(11/28)だった。

 

まとめると、

①ハーデンにはシモンズかグリーンが付く

②ピックにはサグかソフトヘッジで対応

③ローテーションにレナードを加える

ことがポイントになってくるのかなと思う。

 

レナードが今後誰につくのかも注目したい。

 

ポストプレーは続けるべきか

なんと1戦目のポストの成功率は→0/10

インサイドチームとは思えない数字がでたが、それでも僕は続けるべきだと思っている。

ロケッツのポストの守り方はこう。

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ノーミドルのスタンスから逆サイドのローポのディフェンスがウィークサイドをカバー。

これにスパーズは大苦戦。

オルドリッジ本人も我慢できずにノーミドルのスタンスを取っているディフェンスに対して無理やりミドルの方にドライブしてブロックされるシーンもあった。

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 とても攻めづらい守り方のようにも見れるが、この守り方は逆サイドのコーナーがフリーになるのが弱点である。

その弱点をしっかり理解していたポポビッチは、コーナースリーが得意なトニーパーカーをコーナーにポジショニングさせていた。

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入りはしなかったが、実際に2回フリーでシュートを打たせることができた。

これを続けられるかということと、あとはヘルプを誰がするのか困らせるような動きも第二戦では必要になってくるだろう。

 

④ずばりスパーズは勝てるのか

勝てる。と思う。多分。自信はない。うん。

 

スパーズの失点シーンの原因はポポビッチのシステムのせいなのか、それとも選手たちのせいなのかを僕の判断で調べてみた。

 

選手が悪い→25回

システム上仕方のない失点→10回

 

だった。

 

さらに、その失点シーンは次の試合までに修正できる失点なのかどうしようもなかった失点なのか

 

どうしようもない→20回

改善できる→15回

 

僕個人の判断ではこのような数字になった。

 

気になったのは選手たち個人による失点パターンが異常に多かったこと。

インサイドのチームからアウトサイドのチームとの対戦になって、コミュニケーションがうまく取れなかったことが原因かもしれない。

逆に言えばシステム的な問題は少ない。

選手たちが慣れれば自ずと勝利に繋がるだろう。

実際に改善できるミスも15回はある。

この15回のうち、少しでも改善できれば問題ないだろう。そこはポポビッチを信じよう。

 

あとは単純にフリーのレイアップを外しすぎ。この試合だけで5.6回は外してた。

自分の得点と相手の得点を合わせておよそ20点分はイージーショットミスで損していることになる。スパーズだからね、たまたまだと思うけど、まあこれらの問題点を踏まえると点差ほどナイーブになることはないんじゃないかな。と思う。多分。うん。自信はないけど。

 

まあ頼んだぞスパーズ。

 

#GoSpursGo

 

※数字は個人で調べてるため、見落としがあるかもしれませんご了承ください。

 

 

IND対CLE〜ペイサーズが勝つためには〜

僕がマクミランHCならどうするか。

スラムダンク、堂本の言葉を借りるなら「まずベンチに下がらすべきはトリスタントンプソン」と言ったところか。

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そもそもペイサーズキャバリアーズとの相性は良くない。というのも、ペイサーズはスモール系ガードを2人スタメンにしている。ティーグとエリスだ。対するキャバリアーズは、ビッグマンがレブロンをいれて3人。つまりペイサーズはスイッチができない。

 

試合を見て1番に問題だと感じたのはティーグとエリスのどちらかが必ずアービングに付かなければならないということ。こうなると何が問題になるかというとキャバリアーズの強みである「カイリー×レブロン」のPnRが止められない。スイッチするとレブロンにティーグが付かなければならなくなるから。

 

だからペイサーズはまずキャバリアーズのメンバーのビッグマンを2人以下にする必要がある。

例えば

①カイリー②スミス③レブロン④フライ⑤ラブ

①カイリー②コーバー③スミス④レブロン⑤ラブ

といった感じでトリスタントンプソンをベンチに下がらせたい。

※フライはスモールマン扱い。

 

こうすることで「エリスがスミス」とマッチアップして「ティーグがフライ」とマッチアップすることができる。そしてカイリーとレブロンにはポールジョージとcjマイルズについてもらうことで、キャバリアーズの強みでありペイサーズが止めることができなかった「カイリー×レブロン」のPnRプレーはある程度防ぐことができるだろう。

 

問題なのはビッグマンを1人ベンチに下げるまでの過程だが、ビッグマンを下げさせるには基本5つやり方がある。

 

①ファールトラブル

早い段階でポストプレートリトンに仕掛けファールを誘う。もしくはピックでリムにアタックすることでトリトンのファールを誘うか。

ただ、ペイサーズは世界一ポストプレーを愛するアルジェファーソンが怪我で離脱していることもあってポストプレーができる選手がいない。なのでファールを誘うのは難しい。

 

ポストプレーを潰す。

下がらせたいセンターのポストプレーを積極的にダブルチームで潰す。そこから流れが崩れることがあればそのセンターは下がらざる得ない。しかし、ポストプレー時を潰そうにもそもそもトリトンポストプレー殆どしないから難しいだろう。

 

③ハック

1番下がりやすいのはハックだろう。フリースローが不得意なセンターにわざとファールしてフリースローを打たせる作戦。ハワード、アシク、デアンドレ等々、屈強なセンターたちはこの方法に苦しんで下がるシーンは多い。

トリスタントンプソンはどうだろうか。

調べてみたところ今シーズンは213本打って106本しか決めてないそう。確率でいうと49.8%だ。ハックするには悪くない数字。

ただ問題はハックの使い勝手が悪いところだ。

早めにやりすぎると自分のチームがファールトラブルになるから基本4Qでしか使えない。しかも結局は運頼みってところもね。

 

④ミスマッチをつく

トリトンにマークされている選手とガードがピックをしてスイッチを狙う。「ティーグvs.トリトン」の対決を上手く制することができれば下がってくれるかもしれない。

しかしこれの最大の問題点は「スイッチするかどうかはキャバリアーズの意思次第」であること。トリトンではティーグorエリスのスピードを止められない、と判断すればそもそもスイッチしてくれないだろう。結局このやり方も決定打に欠ける。

 

⑤センターがシュートを打つシチュエーションを作る

これだ。僕がマクミランならこの方法をとる。

トリスタントンプソンが打たなければならないシチュエーションをどうにかして作りたい。

 トリトンがジャンパーを決めることができないのはキャバリアーズの数少ない弱点の内の1つじゃなかろうか。

ウルブズの次に多く見てるチームがキャバリアーズだが、ふと思ったのは、彼がキャッチ&シュートを決めてるところを見たことがない。

そう思ってキャブスファンのテネスムスさんに聞いてみたところ案の定トリトンがペリメーターでちゃんとしたキャッチ&シュートを決めたのは今シーズン1度だけだとか。

 

 ジャンパーの練習はオフにしていたそうだが、結局間に合わなかったということだろう。

 

レギュラーシーズンでは、数本だが時間がなくて苦し紛れのジャンパーをトリトンに打たせるディフェンスが出来たチームもある。

 

そのような粘り強いディフェンスが望まれるだろう。

 

 例えばこんなシーン。

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ラブのポストアップに対してフロントを守る。裏はトリトンのマークマンか守る。

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通常そうされた場合のオフェンスの対応はトリトンがフラッシュしてボールを受けて、ハイローでラブに合わせるのだが…

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ここでは、ペイサーズトリトンのフラッシュを放置してラブへのパスを守ることにする。そうすると時間が少なければ打つしかない。

それでも打たない可能性も十分あるが、それならそれでどこかでタフショットが起こるだろう。

 

一例でしかないが、このようにしてとにかくトリトンがボールを受けるシーンを多くすることで、キャブスの流れを崩す。崩されれば、流れが崩れてる原因の選手を下げざるを得ないだろう。そうすればペイサーズにもチャンスがおとずれるのではなかろうか。

 

まあこんなに言っといて、ぶっちゃけエリスを出さないでランスのプレータイムを増やせば済む話だし本音を言うとそれが一番の手かなとは思うんだけど、ランスに打たせる作戦のキャブス相手にどれだけランスがシュートを決められるかに賭けるのも結局のところ博打だろう。決めれば波にのるタイプだが、あと4勝しなければならないペイサーズがその博打で乗り切れるとは思えない。まあ一勝くらいなら勝てるかもしれないが。それにミスマッチのことだけではなくトリトンのリバウンドそのものも明らかに脅威。彼ほどリバウンドに特化した選手もそういないだろう。

そう言った意味でもトリトンのプレータイムを減らしたい。

 

どちらにせよキャブスを抑えることも打ち勝つことも今のメンツじゃ正直厳しい。チームバランスが悪すぎる。が、ここだけは絶対守るべきというところはどこかと問われれば「カイリー×レブロン」のピックプレーを止めたいと答える。そのための手段の1つとしてビッグマンを1人下げさせるやり方を勧めたい。

 

 

 ・目には目を

僕がHCならディフェンスはそうするとして、オフェンスはどうしよう。

 まずレギュラーシーズンから衰え始めていたエリス。そんな彼でキャブスにアドバンテージを取ることは難しい。まあプレーオフ入る前から分かっていたことなのでそこまで悲観する必要もないが。

問題なのはあれだけシーズン序盤話題になっていたマイルズターナーが全く機能していないことにある。game1で「コーバーvs.ターナー」になった瞬間が1度あったのだが、ターナーポストプレーは押し込むことはなく、フック気味のシュートで外していた。押し込めば誰かがヘルプに来るだろうに。そうすればどこかが空くだろうに。

 

レギュラーシーズンのキャブス戦では

残り2秒でパスを受けたにも関わらず一瞬躊躇して外してオーバータイムになったシーンも気になる。あそこはエゴを出して良かったところだ。

 

もう1つ気になるのはPnR時の判断。

「ポールジョージ×ターナー」のPnRをする場合、キャブスはヘッジディフェンスで積極的にポールジョージを潰しにきていた。

そうなるとロールしたターナーがフリーになるわけだが、もちろんゴール下のシュートを打たれることはキャブスとしてはヤられちゃいけないわけだ。だから逆サイドから必ずヘルプがくる。

という流れを、判断を、全く意識出来ていなかった。

 

「フリーで貰えたからフリーなはずだ」

もしくは

「パスを受けたからには逃げるわけには行かない」

とでも思っているのだろうか。

 

「パスを受けたら必ずシュートを狙え」

なんてことはよく言われるが、そんなことはない。

繰り返しになるが、打たれちゃいけない選手、打たれちゃいけない場所でフリーでパスを受ければ、そこには必ずヘルプがくるわけで、そうなると自分ではなくどこか別の選手が空いてるはずだ。それなのにも関わらず「パスを受けたら最初にシュートを狙え」なんて可笑しな話ではないだろうか。

 

基本的な流れはこう。

フリーになる→パスを受ける前に自分にヘルプが来ることを想定しておく→パスを受ける→パスを考える→①実際にヘルプがきた→パスをする→②ヘルプは来なかった→シュートをする

 

実際に起こったシーン

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このシュートは結局外れてしまったわけだが、外し方も「急にヘルプがきたからビックリ」して外したといった感じだった。そうなる理由はやはりピックしてロール→パスを受けるまでにどこからヘルプが来るのかを予想できていないからだろう。これも僕が思う彼の物足りなさの1つである。

 

 ただ、判断は今ひとつなものの、ミドルの安定感やリバウンドには期待している。

そのためオフェンスの1つの決まりごととして、スクリーナー役はセラフィンにやってもらって、その後のダイブ&リフトでジャンプシュート、またはトリトンのようにスペーシングを広げつつリバウンドに飛び込むシーンを増やしたらどうだろう。

 

次にポールジョージをどう活かすか問題。

基本何をやらせても得点を取れる。

が、特にオフボールスクリーンからのキャッチ&シュートの本数は積極的に増やして欲しい。

ドリブルからのシュートは本来の彼の姿ではないだろう。

それ以外にもう1つ。

「カイリー×レブロン」のPnRの真似を「ティーグ×ポールジョージ」にもしてほしい。

ティーグもディフェンス出来ないが、カイリーも中々に下手だ。

そのためスイッチを誘えればポールとカイリーのミスマッチを狙えるし、スイッチしなくてもどこかでアウトナンバーが作れる。やられたらやりかえせ。「目には目を」

 

 

後は神とマクミランに祈ろう。

 

 

ボールスクリーン系の用語

【ピック】→壁になること。バスケにおいて最も重要なプレーの1つ。バスケでは7割以上がピックを絡めた得点と言ってもいい

 

【PnR】→ピックアンドロールの略。ボールを持ってる人にスクリーンしてロールすること。

《Point》ロールのタイミングはその後何をするのかによる。

 

【PnP】→ピックアンドポップの略。ロールしてゴール下に行くのではなく、ピックした後スリーポイントラインに向かってひらくこと。

《Point》1on1力がない場合、スイッチで対応されると何もできなくなる。スリーに自信がない時はもちろん、スイッチされてもボールを持ってる人に1on1力がないのであればあまりオススメしない。

 

【ハンドオフ】→スクリーナーがボールを持って手渡しパスをしながらスクリーンをかけること。

《Point》アイス、ヘッジ対策としても効果的。困ったらハンドオフすればボールの動きも円滑になる。ビッグマンに最も重要な技の1つ。手渡しパスのフリをしてドライブなど応用も可能。

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【DHO】→ドリブルハンドオフの略。その名の通りドリブルしながらハンドオフをすること。《Point》ビッグマンのポジショニングが悪いときはドリブルハンドオフをして、いい位置でハンドオフするのを心がけよう。例えば75度でビッグマンがボールを持っているとしたら、そこでそのままハンドオフするよりも、ドリブルで45度まで行ってハンドオフする方がスペース的にも効果的である。

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【ハンドラー】→ピックアンドロールするときにボールを持ってる選手のこと。

 

【ロールマン】→ピックアンドロールする時のピックしてロールする人のこと。

 

【フロントターン】→ロールするときに前からターンすること。

《Point》リバースターンと違いターンが早くできるのが特徴。リバースターンとフロントターンでは視野の取り方が違うので特にトップからのスクリーン時はフロントターンが効果的。ゴールに向かって走りきることを意識しよう。

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【リバースターン】→ロールする時にフロントターンと逆向きにターンすること。

《Point》主に45度からストロングサイドにハンドラーをドライブさせた時に有効なターン。

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【アンダー】→ピックの下を通ること。

《Point》スリーを打てない選手に効果的。

《弱点》フラットスクリーン

 

【ファイトオーバー】→ピックの上を通ること。

《Point》ピックに引っかからないように頑張ってスライドしよう。

《デメリット》例えば画像のように左側のスクリーンに対しては左足を入れてスライドするのがファイトオーバーのやり方であるが、引っかかってしまうとかなり遅れを取ってしまう。引っかからないに越したことはないため理想的な守り方である。であるが、相手が上手ければ上手いほどピックに引っかけられてしまうものなので、あまり現実的ではない守り方である。

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【オーバー】→スクリーンの上を通ること。

《Point》ファイトオーバーと違って半分諦めたようなDF。ファイトオーバーと違い、画像のように左側のスクリーンに対しては右足から入って身体をロールして追いかける。この守り方は遅れはするものの絶対にピックとは逆には行かせないこと、そして引っかかった後のリカバリーが早いのが特徴。ファイトオーバーのように無理にスライドするよりも、こちらの方がリスクが少ないため現実的な守り方である。

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【アイス】→ボールマンのディフェンダーがベースライン側に追い込みたい時に使う守り方。《Point》ベースラインにおびき寄せる守り方のため、トップでのピックに対してはあまり効果をなさない。そのためその場合はベースラインでなくてもボールマンのディフェンダーはピックと逆の方に行かせるように心がけよう。スクリーナーのディフェンダーは下がって守るため、ロールマンのポップアウトに非常に弱い。そのためロールマンのアウトサイドシュートが入るのか入らないかでローテーションの仕方も変えていかなければならない。

《弱点》フラットスクリーン、ダブルピック、ハンドオフ、ポップアウトなどなど。

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【ハードヘッジ】→ピックされた時にスクリナーのディフェンダーが下がるのではなく、ボールマンにスライドでついていくこと。

《Point》2歩以上でない

《弱点》スリップ、スプリット、リピック、中継パスなどなど。

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【ソフトヘッジ】→ハードヘッジと違って思い切りボールマンにスライドで出ていくのではなく、あくまでもゴールにドライブさせないぐらいの気持ちでスライドでついていくこと。

《デメリット》横移動のドリブルを止められないため、ロールマンのディフェンダーがボールマンに釣られやすい。そのためロールマンのダイブ、ポップアウトに弱い。周りのヘルプがかなり重要。

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【アンダ&ヘッジ】→主に「スリーは下手だがドライブは上手い」選手に対してorスリーまでの距離が遠いピックの時に有効な守り方。

オフェンス側もこれに対しての対応策はあるが、実際知ってる人は多くない。そのため、プロにはあまに通用しないが、部活等で活動している方にお勧めしたい。

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【ショーディフェンス】→スクリーナーのディフェンダーが、ハンドラーが行く方向にあらかじめ少し出て「いつでも行けるぜ」というスタンスを取ること。

《Point》ハンドラーが少しでも躊躇すれば儲けもん。ショーディフェンスだけするのか、その後ヘッジのようにスライドするのか、スライドするとしてもハードなのかソフトなのか、1歩までなのか2歩まででるのか、チームで決めなければならない項目が多い。

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【トラップ】→ヘッジディフェンスとは、ディフェンダーがスライドで出たらその後自分のマークマンに戻るのが鉄則であるが、その考えを逆手に取り、戻らずにそのままハンドラーにダブルチームをしかける守り方。

《Point》パスを出させないように強くプレッシャーをかける必要がある

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【サグ】→ヘッジと違って、スクリーナーのディフェンスがゴール下付近まで下がって守ること。(ボールマンのディフェンスがアンダーすることをサグということもあるが、この記事はアンダーで統一)

《Point》一般的に期待値の低いミドルを打たすことを目的としている。ハンドラーにシュート力が無ければ全部サグで対応しても良いだろう。↓のように最近は「screen the screener」に対応するため、ゴールの真下まで下がるサグをすることも。

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【プッシュ&アンダー】→スクリーナーのディフェンスがスクリーナーにくっつくこと。

《Point》フラットスクリーンをアンダーで守りたいのであれば、プッシュ&アンダーをお勧めする。スクリーナーにくっついた守り方であるため、ロールマンのロールが止められない場合やリバウンドにも強い守り方になっているので、リバウンドを取られたくない場合もオススメの守り方である。

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【フラットスクリーン】→エンドラインと平行になるようにスクリーンすること。

《Point》アイスやアンダーに効果的。アイスやアンダーをされるのが嫌なら多用したい。

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【ドラッグスクリーン】→アーリーオフェンス時、ゴール下まで行かずにそのまま走ってピックしに行くこと。

《Point》相手が戻るので精一杯であるアーリー時にピックをすることでディフェンスの対応がかなり遅れてしまうため効果的。アーリーオフェンス時は毎回やっても問題なし。

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【スクエア】→ボールマンとゴールに一直線になるように守ること。

《Point》つま先とつま先がコーナーに向くように+相手の内側の肩に自分の鼻が向くようにスタンスを取ることが理想。ピックがない時はスクエアをするのが一般的。

 

【リジェクト】→スクリーンと逆方向にドライブすること。

《Point》スクリーンの方にドライブしようとして、相手がスクリーンを読んで先に反応してきたら逆に切り返す。

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【スネークドリブル】→スクリナーを巻きつけるようにスクリーンを使ってスクリーンとは反対方向に行くこと。

《Point》「ボールサイドを自由に変えれる」という意味でハンドラーにとって最も重要な技の1つである。

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【スプリット】→ヘッジディフェンスをされた時、スクリナーとそのヘッジの間を抜いてくこと。

《Point》間を抜ければ必ずどこかがフリーになるので非常に大切な個人技の1つであるが、見た目の割に難易度も大して高くないのでハンドラーには是非身につけてほしいスキル。

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【スリップ】→ピックしてる時、もしくはするフリをしてスクリナーがゴールにダイブすること。

《Point》ヘッジ対策としてよく使われるやり方。最近はアイス対策としても。

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【リピック】→ピックをし直すこと。

《Point》アンダー対策としてよく使われるやり方だが、僕の持論ではリピックは、ヘッジの対策としてやるのが効果的だと思っている。アンダーに対してはフラットスクリーン、ヘッジに対してはリピックと使い分けるといい、と個人的に思っている。

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【リフト】→ロールマンのダイブに合わせて別の選手が上がってくること。

《Point》リフトすることで、ロールマンがフリーになったり、リフトした選手がフリーになったり、ハイロプレーが生まれることもある。

日本でもu-18世代からしつこく言われる基本の一つ。

 

【スクリーンザスクリーナー】→ボールマンにピックしたスクリーナーのディフェンスに更にスクリーンすること。スペインピックアンドロールとも呼ばれている。

《Point》縦同士のピックであれば、1人目がロールで2人目がポップアウトするのが基本。2人目のスクリーナーの位置はポップアウトしやすいようにフリースローラインでスクリーンすることがポイント。狭いスペースの中でハンドラーは判断しなければならないため、若干難易度は上がる。あくまで奇策として使うことをお勧めする。

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【スタント】→ピックプレーが行われている時、3線の選手がスクリーナーのディフェンスがロールマンに戻ってこれるまでロールマンをカバーし、スクリーナーのディフェンスが戻って来たら自分もマークマンに戻ること。

 

【イリーガルスクリーン】→スクリーンが近すぎたり動いたりした時に取られるファールの一種。

 

 

 

 

コーチブック

【ピックDF】

アイスならフラットスクリーンからスネークドリブル。zip loopを使用。hand-offを多用させる。

ヘッジならハイポストに1人中継役を置く。

 アンダーなら縦にドライブ。hand-offは多用しない。

 

 

【ボールマンに対してのDFが厳しい】

カールカット多用。スクリナーは外めが良い。

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釣るためにピック&カールカットもあり。

 

【かなり厳しいディナイあり】

ハイポストを多用。裏をつかう。

 

【オールでついてくる】

相手のセンターが鈍そうならセンターに運ばせる。

 【俺のDFが弱そうなとき】

①最初の3分は俺で攻める。その後俺とこうた交代。残り3分で控えと俺が出る。

②2分たったらスタメン戻す。

 

 【ポストヘルプ】

1番近い選手がヘルプしてきたら、スイッチされてもいいように、45度にスリーの打てるセンターを置く。

 

逆にそうやられた時の守り方。逆サイドの0度の選手がヘルプに行く 

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2線が厳しくなった→スクリーナー役になる。4番使用。カールカット使用。

 

【アーリーオフェンス】

ピストルセットとモーションを多用

パスしたらモーション、ドリブルならドラッグ、その他ピストル

 

 

 

 

 

ウルブズ・選手評価

トム・シボドー

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最終評価・

NBA界の雷親父

セルティックのACとして優勝経験あり。

DFでの評価はかなり高く、ブルズ時代は鉄壁中の鉄壁だった。ウルブズに来て最初は苦戦したものの次第にシボドー仕込みのDFが浸透。特に好んで行うボールピックDFはウィークサイドに寄せる「アイス」もしくは「アイス&スイッチ」と2人だけで完結させる「サグ」がメイン。それ以外にもいきなりゾーンプレスを始めたり、絶対にスティールが必要な場面ではハーフコートトラップをしたりと、種類は豊富でまさにDFの鬼。

OFではブルズ時代のセットを使い回ししているのもある。例えばジミーのセットをウィギンスにやらせたり、ミロティッチのセットをビエリツァにやらせたり。スリーには特別こだわりがあるわけではなく、確率だったかアテンプトはリーグ最下位。ローズのように特攻できるガードタイプがいないこともあってポストプレーに力を入れていた印象。ポストプレーと言えばスパーズだが、まさしくスパーズと似たオフェンス(DFも結構似てた)だった。問題なのはプレータイムの管理で、スターターを酷使する癖はブルズ時代から治っておらず、プレータイムに厳しいポポビッチとは真逆の印象だ。実際にブルズではローズが前十字靭帯断裂、ウルブズではラビーンが前十字靭帯断裂した。ちなみにウィギンスとタウンズのプレータイムはリーグで1位2位となっている。

そして1番の問題は、「何を言ってるかわからない」ことである。キレすぎて試合中は鬼奴も驚くほどのハスキーボイスで、指示を出すも何を言ってるのかさっぱり。開幕当初上手くいってなかったのはそのせいで間違いない。

 

リッキー・ルビオ

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最終評価・

6年前にカリーでなくルビオを選んだウルブズと、選ばれたルビオは、何度も批判されてきたし、トレードの噂は今も絶えない。

もちろんウルブズのファンであっても「カリーよりルビオの方が強い」なんて言う人はいないだろうし、ルビオのシュート力の無さには辟易する時もある。

ただ、ペコビッチが解雇されたことで「最もウルブズを知ってる選手」がルビオになったこと、得点、FG%、FT%、ASTが今季キャリアハイだったこと、ディフェンス力、パスセンス、リーダーシップ、バスケットIQが優れていること、そして何と言っても顔と名前がカッコいい。そう、顔と名前がカッコいい。

と言うわけでトレードは断固反対である。

実は「隠れエゴイスト」なとこも好き。クールそうに見えて、点を自分のところから取られたら無理にでも得点を取りに行くとことか、熱くなってグリフィンを突き飛ばしたり、ビバリーと一悶着があったりする、そんな彼が好き。

ここだけの話、贔屓目なしで、ローズよりルビオの方がウルブズには向いていると思ってる。(一時期ローズとルビオでトレードの噂があった)

シュート力が無いとは言え、ミドルの精度は年々増してきており、パスではオフェンスだけでなくディフェンスも見てパスを出来る数少ないタイプの選手。そして得意なフリースローを生かすためにファールをもらう技術も年々上手くなっていたりと技術は豊富。あと幻覚かもしれないが、ヘジテーションからスリーを打って決めた時は目ん玉飛び出るかと思った。あと顔と名前がカッコいい。

(追記、ジャズに1巡目指名権でトレードされました。覚悟はしてた。ありがとう。頑張れ。)

  • 課題

たまにパスの意識が強すぎることがあり、打てるレイアップを見逃していた。

  • 良さ

ディフェンス、メンタル、IQ、ミドル、パス

 

 ricky rubio mix作りました。

 

ザック・ラビーン

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最終評価・

 天性のバネの持ち主。

残念ながらシーズン途中で前十字断裂を経験してしまった。ローズといいラビーンといい、身体能力が高すぎるが故の悩み。

僕個人の願望としては5年後にポールジョージのような選手になれそうな気がしているが、そのためにはまだまだ課題が多すぎる。

良さはダンクとキャッチ&シュートぐらいなもので、他は並みかそれ以下。

特に視野の狭さ、ピック、1on1、ディフェンス、パス、フィジカル(ほぼ全てだった)の改善は急務。

(追記 シカゴへトレードされました。怪我だけはしませんように。ありがとう。頑張れ!)

 

  • 課題

ハンドラーとしての技術。視野。1on1。パス。フィジカル。

  • 良さ

クラッチシュート。ダンク。キャッチ&シュート。

 

アンドリュー・ウィギンス

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最終評価・B+

 タフショット大好きマン。シボドーに酷使され続けて見事出場時間ランキングリーグ1位(2位?)に輝きました。(控えは今の所カスピしかいないため、来シーズンも酷使されることは間違いない)(追記・カスピはウォリアーズに行きました)

プレースタイルは、スリー打つ、ミドル打つ、ダンクする、ポストはる、ハンドラーにもなる、まあオーソドックスなスコアラータイプ。似ている選手でいうと、ジミーバトラー辺りかな?ってあれ?ジミー来ちゃったけど丸かぶりしてない??

というわけで来季はその辺が上手くいくのかも見所ですね

  • 課題

スキップパス。ディフェンス

  • 良さ

ゲームウィナー。ピックの使い方(特にユーロやロール)

 

ゴーギー・ジェン

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最終評価・C+

スタメン唯一の汚れ役。特出した才能はないが、若手のウルブズに、こういった汚れ役系は必ず必要。

しかし今季はポストとピックのディフェンスの下手さが目立った。ポストの守りは保守的で、ブロックにいかず、手をあげて守るタイプ。ブロックにいかないとNBAレベルだと厳しいかなという印象。さらにそれよりも問題なのがピックのDF。ポジショニングが悪く、オフシーズン中での改善は必須。キックボールの回数もリーグ1というのがポジショニングの悪さを証明している。足で守ることが一概に悪いとは言えないが、足を出さなければ止められないポジショニングをしているという点で、その癖は直す必要があるだろう。

 ちなみに彼は5カ国語話せます。

  • 課題

ドライブ。DF(特にピック)

  • 良さ

ハッスル。コーナーショット。言語能力。

 

カール・アンソニー・タウンズ

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最終評価・A+

天は二物を与えなかった、最強ブサイクセンター。贔屓目なしで今NBAナンバーワンセンターなんじゃないかと思っている。ブサイク度もナンバーワンだけど。

ぶっちゃけ不器用で技の数は少ないのだが、それが逆にすごい。技は少ないのにただのゴリ押しで点をめちゃくちゃ取る。技が増えたらどうなるのか。。とにかくシュートが柔らかく、ゴリってゴリって、最後に「フワッ」って感じ。

スリーもめちゃくちゃ入る。シューター用のセットを彼が担当することも。ポストプレーNBAで1番高確率だったっけかな?後はとにかくパスの改善とIQを身につけることが必要。あと顔ね。眉毛剃ってくれ。

  • 課題

パス。オフボールの動き

  • 良さ

圧倒的なポストプレー。シュート力

 

クリス・ダン

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最終評価・B-

 ウルブズ唯一のドリブラー。ティムハーダウェイを彷彿させる彼のクロスオーバーには惚れた方も少なくないだろう。身体能力やディフェンスにも定評があり、将来化けること間違いなし。シュート力に問題はあるが、ウェイドみたいな選手になれる気もする。

可愛さがマックスになってるが、まだあどけなくて本当に可愛い。タイアスと揃ってベンチで先輩たちを見守る姿とかほんとに…。

(追記、彼もブルズへ行ってしまいました。短い間だったがありがとう!頑張れ!)

  • 課題

シュート

  • 良さ

身体能力。DF。ハンドリング

 

タイアス・ジョーンズ

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最終評価・

ミネソタのブルドック。ダンと同様、可愛さはあるんだけど、ブサイク。流行りのブサカワってやつ。うん、君も眉毛剃ろっか。

フィジカルも並み。スピードも並み。テクニックも並み。シュート力も並み。といった感じのバランス型のガード。でもピックの使い方、判断はグッド👍実はタイアスが出場してる時間帯が1番うまくいってたりしてた(全然シボドーに出させてもらえなかったけど)まあダンが移籍してチャンスは増えたので来シーズンが勝負の年になるだろう。

  •  課題

チームを引っ張る能力。

  • 良さ

よく言えば安定感。ピックの使い方

 

ブランドン・ラッシュ

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最終評価・

KD加入で犠牲になった1人。腐ってもウォリアーズの選手ということで、期待値はかなりのものだった。出場時間も平均21分と、ウォリアーズの時より7分も増えた。しかし、その期待に応えることはできず、物足りなさを残してシーズン終了。強いて言えば、カウンタードライブの質は一級品で、流石は元ウォリアーズと言ったところか。

「膝上短パン noスパッツ」スタイルは恐らく彼と江ノ島系大学生だけ。きっと根は真面目なので、来シーズンもなんだかんだ真面目に出場してそう(再契約すればの話)ジミー加入で出番は減るだろうがなんとか踏ん張ってくれ。

  •  課題

武器がもう1つ欲しい

  • 良さ

球離れ。ドライブの判断

 

シャバズ・ムハンマド

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最終評価・C+

走る、走る、とにかく走る。

気づけば前にいてダンクをたたきこんでます。

爽快感は文句なし、負けてる時もなんかスカッとさせてくれるチームに1人は欲しいタイプ。イグダラ獲得の噂があるが、彼も爽快感マックス人間なので、本当に来たらどうなるか楽しみである。左からモハメド、右からイグダラ、前からウィギンス、上からタウンズ、ベンチからペイン、ブルズからラビーン、故郷からペコビッチ。最強だ。負けるはずがない。ごめん。(追記、イグダラはウォリアーズと再契約なので来ません。)

スリーは入らない訳ではないが、安定感はゼロ、皆無。0か70の男。なんだろう、シュートフォームが悪い気がするんだよね。いや、見た目汚くはないんだけど、うん。

ダンクだけの男と侮るなかれ。意外とポストムーブもできるのさ。デュラントより期待値高いんだから!

(追記:キャップスペースの空きがなくFAへ。どこへ行っても応援するよ。頑張れ。)

  •  課題

スリーとミドル。DF(特にトラジション)

  • 良さ

よく走る。ポストムーブ

 

オムリ・カスピ

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最終評価・

スリーが入らないウルブズの救世主としてシーズン途中で加入したシューター、カスピ。しかし、今年はカリーとやり合う姿もなく、特に何もなかった。そして何もすることなくそのままウォリアーズへ。特に何も言うことないです。はい。

  • 課題

ドライブ

  • 良さ

メンタル

 

ネマニャ・ビエリツァ

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最終評価・

ユーロ最強の男。は、NBA最弱の男だったかもしれない。

 視野も狭く、パスもできない、スピードもない、ドライブもできない、ハンドラーもできない、唯一の取り柄のスリーもそこまで。

不甲斐ないシーズンだった。

と、シーズン60試合まではそう思っていたのだけどシーズン終盤はプレースタイルを少し変えて泥臭いプレーが増えたことで活躍できるように。1番はディフェンスが控えの中でもかなり安定するようになってチームを救ってくれたのが良かった。実際、彼がシーズン残り数試合で怪我をしてしまった後のウルブズのディフェンスレーティングは途中1位だったのに下位まで下がっちまった。

 シボドーの「ビエリツァは大事なピース」発言からして、来季も使われるだろう。ディフェンスはそのままで、オフェンスのバリエーションを増やすことに拘らず、職人タイプになれば…!なれれば…!

  • 課題

スリー。ドライブ。エゴを無くすこと

  • 良さ

DF

 

エイドリアン・ペイン

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最終評価・

スーパーハッスル男。数少ない出場回数で時折見せるパッションは、時に戦術を超えた力でウルブズの助けになることもあった。(2試合くらいなのは内緒)

FAであるが、もし再契約すれば来季も起爆剤としてなら要所要所で使われるかもしれない。しかし今のままだと技術が乏しいためベンチを温めることが多くなりそう。(時代についていこうと、スリーを身につけストレッチ4としての地位確立も目指そうとしているが、結果がついてこない)

ただ、パワーフォワードはチームで1番手薄なポジションであるため、オフシーズンの伸び代次第ではチャンスを与えられるかもしれない。

(追記:同じポジションのタージが来てしまったため、ウルブズに残ってもほぼ使われないことが確定。さらにシボドーのビエリツァは大事なピース発言で尚更チャンスは無くなるだろう)

  •  課題

ポストムーブ。パス

  • 良さ

気持ち

 

コール・オルドリッジ

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最終評価・D+ 

カルロスブーザー超えをした独特なシュートフォームで放つシュートには皆(俺)が期待したが、出場時間の少なさと、ジャンパーを打たないプレースタイルで、その独特なシュートフォームはフリースロー以外お目にかかることはできなかった。

ディフェンスでは体が重いのか、スピードのある選手について行けずに苦戦。それにプラスしてタウンズの控えということもあり、今年も中々プレータイムを貰えず、シボドーの信頼を得ることが出来ずにシーズンを終える形となってしまった。それに加え、16位指名で機動力のあるセンター(パットン)を獲得したため、来シーズンは更に出場機会が減るだろう。本人のためにも移籍することが1番いい選択かもしれない。(追記:パットンが骨折したため、もしかしたらプレータイムが増えるかも?)

  • 課題

DF(特に対人)。ポストムーブ

  • 良さ

ピック。できないことはしない

 

ジョーダン・ヒル

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最終評価・

 7試合しか出てないため、評価不能。

一丁前に髪型にはこだわっており、レゲエミュージシャン感が日に日に増している。

正直1番チームに貢献できていなかったので、解雇されるだろう。

(※6月27日に解雇された)

 

 

・いなくなった選手一覧
ルーカス3世→解雇
ペコビッチ→解雇
ジョーダンヒル→解雇
ラビーン→ブルズ
ダン→ブルズ
マルカネン→ブルズ
ルビオ→ジャズ
シャバズ→FA
ラッシュ→FA
コール→FA
カスピ→ウォリアーズ

・加入してきた選手一覧
ジミーバトラー
パットン
ティーグ
タージ
ジャマクロ
アンソニーブラウン

メロ

マーカスハント

1巡目指名権

 

もうウルブズ感ゼロ。

DFについて(随時更新)

【スライド】

①個人差はあるが、常にお尻の1.5倍の幅でスライドするのが基本。

それ以上でもそれ以下でもだめ。

②切り返しに対するステップは足でと言うよりも、お尻で切り返すイメージ。

③足裏はベタつきさせない。

なるべく踵を浮かせる。そうすることで切り返されても素早く反応できる。

④常に自分の上半身の表を相手の上半身に向ける

⑤相手の膝内側に手を添え、常にボールマンより半歩勝ってるDFをする。

⑥膝内側に添えてない手はパスコースを遮るようにする

 

 

 

【ピックに対するDF】

・ボールマンへのDFのやり方

  1. スクリナーのディフェンダーから、指示がでる。アイスなのかヘッジなのか。部活レベルだと「スクリーン右あるよ!or左あるよ!」と言った指示がとぶ。
  2. 「ヘッジ」という指示がでたら、ボールマンのディフェンダーはスクリナー側に方向付けするのだが、この時、行かせてはならない方(スクリーンがない方)に身体を密着させる。
  3. 身体を密着させたら「オーバー」をする。

 

注意しなければならないのは

①指示が出るまえに方向付けをしてはいけないこと。

②「ファイトオーバー」ではなく、「オーバー」をすること。

これは言葉の綾であるが、ピックにがっつり引っかかってしまうディフェンダーの殆どが「ファイトオーバー」してしまっている。相手が上手くなればなるほど、ピックは引っかかってしまうものなので、頑張って「ファイト」する必要はない。「10」勝とうとするのではなく、半分は引っかかる前提で、「5」だけ勝ちにいくDFをしなければならない。

 

 

Answer.8「Hand-offの正しい位置」

明けましておめでとうございます。

 

年明ける前に解答できたらと考えていたんですが、携帯でセクシービデオをクリックしてしまう凡ミスを侵してしまいまして、見事に通信制限という罠にかかってしまい、動画を投稿することができなくなってしまったので年始にやる形になりました。今年もよろしくお願いします。

 

と言うわけでいつもツイッターで解答してるんだけど、今回はブログでやります。

 

 

今回のQuestion8は「hand-offする時どの位置で手渡しするべきか」でした。

 

アンケート結果はこのような感じになりました。

解答して下さった507名の方ありがとうございました〜。

 

1番多かった解答は②となりましたが、②と答えた方…

 

 

 

グレート!

 

 

正解は②です。

 

 

 

今回の考えるべきポイントは、

手渡しした瞬間に、ディフェンダーがどんな方法のDFの仕方をしたとしても、グッドショットを打てる位置(番号)はどこか。というとこです。

ロールした後のこととか、スペーシングのこととか、色々考えて下さった方もいましたが、hand-off含め、スクリーンはユーザーのシュートがファーストオプションにするものです。

なのでまず考えるべきはユーザーのシュートということになります。

 

 

まずは不正解の理由から

 

は簡単にディフェンダーにオーバーされるため、手渡し自体ができないので×

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ディフェンダーにアンダー(オレンジ色)されると、ボールを受け取った位置が遠すぎてスリーが打てない(赤色)ので△

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続いて正解の理由

 

はオーバーされづらく(画像1〜3)、アンダーされてもスリーを打ちやすいので(4〜6)正解です。

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ちなみにこの中で1番答えてはダメなのは①。多分①に解答して下さった方の大半は部活動の子かな。

顧問がそう教えてしまうので「ハイポスト」と聞くと①を連想してしまうんだけど、上記した通り、距離が離れすぎていてhand-off自体ができないので、①はナンセンス。

 

以前、僕が

このようなツイートしたのも、この考えが理由になってます。

(外部コーチ、社会人バスケ等で、hand-offしたくて、「ハイポきて!」ってコールしても百発百中で①でみんなボール受けようとするんだよね…)

 

 

 

③を△としたの理由は「シュートをさせる」と言う点では×なんだけど、hand-offにはシュート用ではなく、注意を引きつけるために使ったり、エントリーのために使われる場合もあるので、絶対にやっちゃダメとは言えないんだよね。ただ今回は、「シュートのため」のhand-offを想定して話をしているので、③も不正解としています。

 

 

②の補足。

「3Pラインをまたいでhand-offするのが正確な位置と教えてたんですが、違ったみたい」との声がありましたが、それでもOKです。

ですが、初めから3Pラインをまたいでボールを受けようとするべきではありません。

 

ポジショニングに正解があるのであれば、逆に言うとディフェンダーはそのポジションで貰わせない事が重要になってきます。

なのでディフェンダーは少しでも良い位置で貰わせないように押してきます

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 (画像はKGに押されて良い位置でhand-off出来なかったシーン。目立たないプレーだがKGのDFが評価される理由が分かります。)

 

こうならないように、押されることを想定したポジショニングが必要になってくるので、最初から3Pラインをまたいだ状態でボールを受けようとするべきではないのです。

 

あまり長々書くのもあれなのでこの辺で。

 

新年1発目は「hand-offについて」でした!

 

Twitterにも載せましたが、文字、画像だけでは伝わりづらかった方は⤵︎の動画を参考にしてみてください。

 

 では!

 

 

 

ミネソタ